下北支部(青森)ー本州最北端の地に新支部誕生

第15回経営研究集会・下北支部設立記念行事

 10月27日、青森県むつ市のむつグリーンホテルにおいて会員、オブザーバー約200名が集い、青森同友会「第15回経営研究集会」と「下北支部設立記念行事」が盛大に開かれました。

 下北支部は人口約8万1000人、三方が海に面し、北は津軽海峡を隔てて北海道を望み、西に平舘海峡、南に陸奥湾を抱えています。また本州最北端に位置し、大間町、佐井村、風間浦村、東通村、そして上北郡横浜町までをカバーしています。これまで所属していた県南支部から独立するかたちで、約2年の準備期間を経て16社で5つ目の支部として誕生しました。

 経営研究集会の第1分科会では(株)高田自動車学校代表取締役田村滿氏(岩手同友会代表理事)から「地域の『チカラ』を中小企業が掘り起こす!」をテーマに、疲弊していた地域経済に追い打ちをかけるような東日本大震災から立ち上がる企業経営の視点が紹介されました。第2分科会ではむつ市に本社がある初のワイン製造の(有)サンマモルワイナリー代表取締役北村良久氏からは「地域資源は『モノ』だけではない~風・土・地形を味方にする~」をテーマに、「地域の新たな宝」が紹介されました。

 下北支部設立の記念講演では、むつ市の宮下宗一郎市長が講演しました。「わが街むつの未来」と題し、2016年9月9日に日本ジオパークネットワークへの加盟が認定された「下北ジオパーク構想」をはじめ自治体経営の観点から地域振興への思いが紹介されました。

 初代支部長に選出された川下政男氏((有)カワシタ電業代表取締役)は「小さな支部だが、下北が元気になるように頑張りたい。仲間と学びあい、知恵を出しあい、新しい仕事づくり、地域活性化に挑戦していきたい」と決意を語りました。

 当日は、大間町の金澤満春町長や地元金融機関の4支店長、県信用保証協会むつ支局長もかけつけ、「新たに下北地域に支部が誕生したことを歓迎したい」「連携を組んで、地域の活性化を実現したい」と期待が寄せられました。また宮城同友会、北海道同友会函館支部からも参加があり、同友会の絆の深さも感じられる記念式典となりました。

青森同友会下北支部

「中小企業家しんぶん」 2016年 11月 25日号より