大阪全体で集まる素晴らしさを実感!~全大阪経営研究集会を開催【大阪】

 11月14日、大阪同友会はシェラトン都ホテル大阪にて第25回全大阪経営研究集会を開催し、482名が参加しました。

 全大阪経営研究集会は、同友会運動の到達点を確認する行事と位置づけ、同友会理念を追求する企業経営についてより質の高い学びの場をめざしています。中小企業の経営課題を取り上げ、1つひとつ掘り下げるため、分科会は「企業変革支援プログラムステップ1」のカテゴリー別に設定。「経営者の責任」「経営理念を実践する過程」「人を生かす経営の実践」「市場・顧客及び自社の理解と対応」「付加価値を高める」をテーマに5つの分科会と「基調講演の学び」をテーマに1つの分科会が行われました。

 当日は全体会からスタートし、冒頭主催者を代表して仁張正之代表理事は「どんな環境でもわれわれは会社を維持・発展させる責務がある。自社の経営課題と照らし合わせて研究集会で学び、より良い企業づくりを進めていきましょう」とあいさつしました。来賓あいさつでは、近畿経済産業局長の森清氏が「同友会会員企業が発展することで関西・大阪が盛り上がることを期待しています」とエールを送りました。

 続いて、大阪同友会大東支部の川村義肢(株)代表取締役社長の川村慶氏が「理念そして社員(パートナー)と歩む私の経営~やったらできるんや!社員・地域をハッピーに~」をテーマに基調講演。川村氏は先代の急逝で31歳で社長に就任するも、待ち構えていたのは多額の借金や社員の不祥事、介護保険制度導入による売上の激減でした。しかし、ピンチはチャンスと理念経営に力を注ぎ、社員に助けられながらV字回復を成し遂げた川村氏の報告は参加者に多くの気づきを与えるものとなりました。

 3年ぶりの開催ということで知名度が低く、参加促進に苦労しましたが、アンケートは「非常に良かった」「良かった」という回答が97%以上(記念講演、分科会報告)となり満足度が高く元気が出る大阪全体で一堂に集まる意義を実感する研究集会となりました。

「中小企業家しんぶん」 2017年 12月 15日号より