スマートフォン社会

 2007年にiPhoneが発売されて、昨年で10年が経過しました。スマートフォンは急激に普及してきています。1人1台持つ情報端末として、世帯単位での保有が特徴のパソコンとは違う特徴をもっています。

 総務省の「情報通信白書平成29年版」から、スマートフォンの保有状況の推移をみてみます(表)。2010年9.7%だった保有率が、2011年には29.3%となり、2012年は6割を超えて、2016年には71.8%となっています。一方固定電話の保有状況は2009年の91.2%をピークに減少傾向にあり2016年には72.2%、パソコンの保有状況も同様に2009年の87.2%をピークに2016年73.0%となっています。2016年の段階でスマートフォン・パソコン、固定電話はほぼ同じ保有率となっています。2018年になりスマートフォンの保有状況は増加傾向にあり、逆転している可能性もあります。

 世代別にスマートフォン個人保有率の推移(総務省通信利用動向調査)を見てみると、20代で94.2%、30代で90.4%と9割を超え、13~19歳の中高生世代でも81.4%で、40代では79.9%となっています。40代より下の世代は、10人に8人以上がスマートフォンを保有している状況です。

 スマートフォンは、SNS、動画、ネットショッピング、情報収集、検索などに主に利用されており、スマホ関連のサービスやアプリもどんどん開発されており、スマートフォン社会と言われる状況に対応が必要となってきています。

表 情報通信機器の保有状況の推移(世帯)

「中小企業家しんぶん」 2018年 4月 25日号より