「人を生かす経営」の総合実践で、「地域のインフラ」を担う~第6回人を生かす経営全国交流会IN宮崎

9月13~14日、「『人を生かす経営』の総合実践で、『地域のインフラ』を担う~めざす姿を描き、育ちあう地域をつくろう~」をテーマに、中同協の経営労働・共同求人・社員教育・障害者問題の4委員会の連携で第6回人を生かす経営全国交流会が宮崎で開催され、43同友会および中同協から540名の参加がありました。

冒頭、島原俊英・宮崎同友会代表理事が開催地を代表してあいさつ、その後広浜泰久・中同協会長から「地域のインフラとしての中小企業を真剣に考える機会として、人を生かす経営の総合実践で人が生きる会社をつくることが重要ではないか」と主催者としてあいさつがありました。

1日目は、リレー報告として4名が実践報告。最初に「新卒採用で会社が変わった!」をテーマに佐藤進幸氏((有)佐藤徳太郎商店代表取締役社長・秋田同友会共同求人副委員長)が報告。2人目は「就労困難者を企業に、共生社会の実現へ」をテーマに榎本重秋氏(ぜんち共済(株)代表取締役・中同協障害者問題副委員長)。3人目は「『感謝』と『承認』の風土づくりと

新しい働き方へのチャレンジ」をテーマに福留進一氏((株)現場サポート代表取締役・鹿児島同友会副代表理事)。最後に、「ワンマン経営からの脱却!いかに社員の主体性を引き出すか!」をテーマに田中正志氏(義農味噌(株)代表取締役・愛媛同友会代表理事)から報告がありました。

その後、加藤明彦・人を生かす経営推進協議会代表から「企業経営を通して、よりよい社会を実現するために」をテーマに問題提起があり、2時間におよぶグループ討論で、地域の担い手としての中小企業の役割を自覚し、よりよい社会の実現にむけて、人を生かす経営の総合実践をどのようにすすめていくのかと熱い討論が交わされました。

2日目は、「豊かな未来をひらく中小企業―宮崎同友会ビジョンづくりから」をテーマに宮崎同友会からビジョンづくりの取り組みを田原敬介・宮崎同友会代表理事から報告がありました。

続いて松井清充・中同協専任講師より「地域のインフラ」について全国の会員企業の実践事例を交えて報告がありました。グループ討論では、地域のインフラを担う経営者集団として同友会でどのような活動をしていくのかと深めあいました。

最後に、経営労働・共同求人・社員教育・障害者問題の4委員長が行動提起を行い、次回2020年に徳島同友会で開催される第7回人を生かす経営全国交流会の吉武恭介・実行委員長より閉会のあいさつがありました。

「中小企業家しんぶん」 2018年 10月 5日号より