役員は学びを実践する姿を示す【第32回中同協役員研修会】

 9月20~21日の2日間、「第32回中同協役員研修会」が徳島で開催され、北は山形から南は沖縄までの14同友会から104名が受講しました。

 冒頭、山城真一・徳島同友会代表理事が開会あいさつに立ち、「徳島同友会の役員は、『労使見解』を学んで経営指針を成文化した方に就いていただくことにしており、理事と支部役員は100%該当しています。次のステップとして、中同協役員研修会への参加を位置づけようと考えています。それは自分自身の成長のために学ぶという趣旨です」と述べました。

 第1講は、広浜泰久・中同協会長による「同友会の役員の役割は、学びを実践する姿を示すこと」です。広浜氏は、「社会における同友会の立ち位置、自社と自らのポジションを自覚し、(1)地域や業界の先頭に立つこと、(2)学びを実践して成果に結びつけること、(3)仲間づくりをすすめて多くの会員でよい地域と日本をつくっていくこと」が必要と説きました。

 第2講は、鋤柄修・中同協相談役幹事が「同友会の歴史と理念から何を学び、経営と運動に生かすか」をテーマに、「同友会運動と企業経営を不離一体のものとして取り組み、リーダーシップを発揮しよう」と提起しました。

 2日目の第3講は、中山英敬・中同協幹事長から「『労使見解』に基づく企業づくりに取り組み、『人を生かす経営』の輪を地域に広げよう」のテーマで報告。今後の課題として「全会員の経営指針成文化と実践をめざす取り組みなしには運動に対応できない」「会員5万名は終着駅ではなく影響力の転換点となっている対企業比率10%を目安として先を見ること」などが示されました。

「中小企業家しんぶん」 2018年 10月 15日号より