石見支部(島根)~現状を打破するため、情報と見解を広げよう!

 島根同友会では3番目の支部として、9月8日に32名の会員で大田市以西の広がりを期待し、石見支部という名で新支部が設立されました。

 2012年に9名の会員で大田支部準備会を発足以来7年の月日を経ての悲願達成です。

 市場、人口とも年々減少傾向の一途をたどる中、準備会のままで会員数も低迷していました。しかし、昨年島根県で開催された「2017共同求人・社員教育活動全国交流会」をきっかけにして会員を増強し、支部設立をしようという機運が生まれました。

 30~40代の経営者を中心に市長を含む行政との交流を重ねることなどを通して地域から同友会が認知され、期待されるようになり、これが会員増に、さらには支部設立につながりました。

 石見支部設立総会は、大田市長、大田商工会議所副会頭を含む来賓と県内外の会員、さらにゲストを含む73名の参加があり、大きな決意を込めた活動方針などを承認しました。その後、新支部長には奥野敦史・サンベ電気(株)大田営業所所長が就任し、「地域になくてはならない中小企業の一角として全力で取り組む」と決意表明しました。

 記念講演では、佐藤全・宮城同友会副代表理事((株)ヴィ・クルー代表取締役)から「地域づくりと人材育成」をテーマに講演がありました。

 (株)ヴィ・クルーのある宮城県白石市も大田市と同様な問題がある中、「同友会を通じて仲間・人脈の拡大、さらに行政をも巻き込み実現するための行動力が欠かせない」との話には会場から大きなうなずきが起こりました。大きな事業でないと市場に大きな波は起こせません。しかし、小さな実績無くして継続は見込めません。大変気づきの多い講演会となりました。

 その後の祝賀会では、川津章弘・県立農林大学校長からあいさつがあり、「学生と中小企業経営者の交流は大変重要である。今後の展開に大きな期待をしている」と期待の言葉が寄せられました。

 大田市以西に大きな希望の光が灯った日となりました。

「中小企業家しんぶん」 2018年 11月 5日号より