十勝からの挑戦 第35回全道経営者“共育”研究集会inとかち 【北海道】

 十勝晴れのもと、北海道同友会は10月19~20日に帯広市で第35回全道経営者“共育”研究集会inとかち(略称、道研)を開催し、他県同友会からの参加を含め832名が参加しました。

 「十勝からの挑戦~北海道新モンロー主義(循環型経済)を目指して~」のスローガンのもと、とかち支部の設営で行われた今回の道研の1日目は全19分科会のうち8つを移動分科会として行い、報告と討論で学びあいました。

 懇親会ではすべての食品が全道42社の会員企業から提供され、参加者をもてなしました。主催者を代表して、守和彦・北海道同友会代表理事が北海道胆振東部地震のお見舞金のお礼などを含めてあいさつしました。来賓として、坂部浩明・北海道十勝総合振興局副局長、米沢則寿・帯広市長があいさつし、高橋勝坦・帯広商工会議所会頭から乾杯のあいさつがありました。

 2日目には北海道同友会50周年のロゴマークが発表され、記念講演では「十勝からの挑戦~社員が輝く経営を目指して~」をテーマに、ガソリンスタンドやフィットネスクラブなどを全国展開する岡本謙一・(株)オカモトホールディングス代表取締役社長(北海道同友会会員)が講演しました。岡本氏はガソリンスタンドが1店のときに31歳で同友会に入会し、事業を拡大してきたポイントとして営業拠点の移転や異業種への挑戦を報告。人の育つ環境をつくることが経営者の役目と強調し、「(1)任せる(2)距離を置く(3)挑戦させる(4)失敗を経験させる」の4点の重要性と、自社で行う「3KM(個人・家庭・会社の3つのKについて、マーク〔目標〕・モチベーション〔意欲〕・マネジメント〔管理〕の3つのMをまとめること)」から長期的な目標設定が成長につながることを報告しました。

 最後に、藤井幸一・北海道同友会代表理事は「今回の道研は経営を見つめなおす素晴らしい機会でした。今回の学びを実践し、来年の北海道同友会50周年を盛り上げていきましょう」とまとめ、盛会裏に閉会しました。

「中小企業家しんぶん」 2018年 11月 5日号より