不易流行~信じる道を進むため、私たちは変わり続ける~第7回いばらき中小企業経営フォーラム【茨城】

 10月25日、つくば市のホテルグランド東雲で第7回いばらき中小企業経営フォーラムが開催され、ゲスト参加を含む140名が参加しました。今年は「不易流行~信じる道を進むため、私たちは変わり続ける~」をメインテーマに3つの分科会と基調講演が行われました。経営指針、社員教育、経営革新をテーマにした分科会では、報告と討論で学びを深めました。

 続いて行われた全体会は、高谷豊・茨城同友会代表理事が「本日得た気づきは会社を変えるチャンスです。ずっと守るもの、変えていかなければならないものを見極めて経営をやっていきましょう」とあいさつしてスタート。

 座長による分科会報告のあと「いまあることに一手間加えそれを誇り楽しみ、人生を豊かにする」をテーマに(株)下園薩男商店常務取締役の下園正博氏(鹿児島同友会会員)が基調報告を行いました。1939年創業のイワシ丸干し製造を行う水産加工会社の3代目の下園氏は、干物の消費量が減少する厳しい業界の中で経営理念を軸にさまざま取り組みを展開。自分にしかできないことをやったほうが人生は楽しいと家業を継ぎ、地域の食文化の未来を社員と共に創造していく報告は参加者に多くの気づきを示唆するものとなりました。

 その後の懇親会では、茨城県知事代理として、茨城県産業戦略部長の小泉元伸氏があいさつ。また、祝宴の中途で参加したつくば市長の五十嵐立青氏もお祝いのメッセージを述べました。舞台では下園氏の出身地である鹿児島県観光PRや鹿児島クイズが行われ、(株)下園薩男商店の「旅する丸干し」とコラボした料理がふるまわれるなど、大いに盛り上がりました。

 会の最後には、青年経営者全国交流会さながらに、次回開催地への引き継ぎリレーが行われ、今期開催地のドラゴン支部から、来期開催地の日立支部へ歴代の実行委員長の名前が入った盾が引き継がれました。

「中小企業家しんぶん」 2018年 11月 15日号より