変革と不変 未来をデザインする~中小企業家サミット2018 第25回東京経営研究集会【東京】

 東京同友会は10月25日に「変革と不変 未来をデザインする」をテーマに中小企業家サミット2018・第25回東京経営研究集会を開催し、他県同友会やゲストの参加を含め520名が参加しました。

 6つの分科会から開始し、「事業承継と新価値創造」や「経営幹部育成」などのテーマで報告と討論から学びあいました。

 全体会では、まず小柳忠章・東京同友会代表理事があいさつ。来賓を代表して前田泰宏・中小企業庁次長が同友会への期待を述べ、小池百合子・東京都知事からのメッセージが読み上げられました。

 記念講演は「老舗が実践する人材開発とクロスマーケティング戦略」をテーマに、東京を中心にくず餅を販売する(株)船橋屋代表取締役の渡辺雅司氏が講演。渡辺氏は社長の仕事として「この会社は何のために、誰のために、なぜ存在するのか」「お客様はなぜ、今、当社から、この商品を、買わなくてはならないのか」の2点を明確に答えられる「語り部」を社内につくることと報告し、ビジョンをつくるための「目的地の絵葉書」を描くことなど自社での取り組みを具体的に紹介しました。200年以上続く老舗企業の(株)船橋屋の実践から参加者は「変革と不変」というテーマを一層深めました。

 懇親会では、高田坦史・独立行政法人中小企業基盤整備機構理事長、梶原德二・東京商工会議所常議員/中小企業委員会副委員長が来賓としてあいさつし、ロボット「ナオ君」(日本サード・パーティ(株)製)の発声で乾杯しました。アトラクションとして(株)アクア(東京同友会会員)の提供により参加者の写真で作りだすモザイクアートやデジタル屋台が行われ、和やかに懇親を深めました。

 当日は11名の新会員が入会し、2019年中同協第51回(50周年)定時総会の東京開催に向け、参加者の学びとともに会員増強への弾みとなる研究集会でした。

「中小企業家しんぶん」 2018年 11月 15日号より