会員数400名達成 第17回経営研究集会を陸前高田で初開催【岩手】

 11月16日、岩手同友会は「ケセンの地で考える『生きる・暮らしを守る・人間らしく生きる』~人を生かす経営の実践で、希望の持てる地域の未来づくりを」をテーマに、第17回経営研究集会を陸前高田市で開催し、約120名が参加しました。陸前高田市に位置する気仙支部での開催は岩手同友会として初めてでした。

 東日本大震災から7年8カ月が経過した今でも震災の爪あとが残るなか、気仙支部での開催が昨年決定し5つの目標が掲げられました。(1)100名規模の研究会開催、(2)うち、気仙支部から50名の参加、(3)岩手同友会400名会勢、(4)気仙支部最大会勢88名の回復。(5)気仙支部担当分科会を「ここでしか学べない感動的なものに」の5つに向けて準備を進めてきました。

 当日も続いた入会の呼びかけで、会員数は402名を達成。経営研究集会にかかわったすべての会員が全力で会員増強に向きあいました。

 第1部の基調講演では、鋤柄修・中同協相談役幹事が「経営者を叱る~学んで実践し続けてこそ」をテーマに講演しました。同友会運動と企業経営は不離一体として、400名を達成した岩手同友会へ期待を込めた問題提起がありました。

 第2部では3つの分科会を行い、第3分科会では村上製材所を見学し、村上英将氏が報告しました。掲げた目標に向けて多くのプレ報告や打ち合わせを行い準備をしてきました。報告の最後に、村上氏は「気仙の人たちはつかんだ手を、決して放さない。最後まで諦めない。だから今の私がここにいる。言葉の強さ、問いかけの深さは、私を心配してくださる気仙の皆さんの思いの深さそのもの」と感動的に分科会を締めくくりました。

 第3部の懇親会では、次年度の開催地として紫波花巻支部が立候補しました。紫波花巻支部長と相談役が肩を組んで、「気仙には負けん!」と熱く話し、大きな飛躍につながる記念すべき気仙初開催となりました。

「中小企業家しんぶん」 2018年 12月 25日号より