事務局員の成長の道すじを描く~中同協九州・沖縄ブロック事務局研修交流会

 12月7~8日、中同協九州・沖縄ブロック事務局研修交流会が長崎市で開催されました。同友会運動のパートナーである事務局を強化する課題にブロックとして取り組み、これまでも「九州・沖縄はひとつ」を合言葉に、支部長と支部役員、代表理事と事務局長の研修交流会を重ねるとともに、2005年から隔年で全事務局員の研修交流会を開催。今回が7回目となり、8同友会から13名の初参加者を含む40名で実施しました。

 1日目は、「めざす事務局員像に向けての成長の道すじを描く」をテーマに行いました。

 『同友会運動の発展のために』など、事務局員の位置づけや役割を記した文章はありますが、人の成長には段階があります。九州各県事務局員の経験と知恵を持ちより、同友会事務局員としての成長へのステップ(キャリアプラン)を作成し、互いの成長の礎としていくことを目的としました。

 事務局員としての「成長の姿」(考え方や姿勢)を、局歴を前提に5段階で表し、「支部活動」「委員会・部会」「広報・増強」「総務・財務」という具体的実務を通して、それぞれの段階では何ができていることが必要か、事前に各県で話しあった内容の発表からスタート。次に各県で話しあってきた内容を、5~8人のグループに分かれて整理しあいました。「日々の業務をこなすことで精一杯の毎日だった。『何のために』を確認しながら業務にあたりたい」、「3年先、5年先の目標ができた」、「これから新人を採用する上での指導の道筋が描けた」などの意見があり、成長へのステップが描けることで「未来がみえる事務局づくり」に、一歩近づきました。

 2日目は、原爆被爆地である長崎での開催として、平和について考えました。

 4つのグループに分かれて原爆資料館や爆心地について平和案内人がその歴史を紹介し、その後、10歳で被爆した体験をもつ下平作江氏が被爆した時のこととその後の生きざまを報告。「こんな思いをするのは私たちだけでいい。2度と同じことが起こらないように、平和を語り継いでほしい」との訴えに、平和でこそ中小企業は繁栄するということを深く胸に刻む時間になりました。

「中小企業家しんぶん」 2019年 1月 15日号より