共に学び育ちあう環境を地域につくる【第4回中同協共同求人・社員教育合同委員会】

 1月30日に東京で第4回中同協共同求人・社員教育合同委員会が開催され、31同友会と中同協から95名が参加しました。

 今回は、山形同友会が山形大学と連携して取り組むインターンシップの事例を山形大学准教授の松坂暢浩氏、(株)サニックス代表取締役の佐藤啓氏(山形同友会共同求人委員長)、田宮印刷(株)常務取締役の阿部和人氏(山形同友会社員共育委員長)の3名が報告しました。松坂氏はインターンシップ推進の背景や山形同友会と取り組むインターンシップの特徴、学生や企業のアンケートの分析結果など事例を交えながら、中小企業におけるインターンシップ導入のメリットを報告。佐藤氏は企業でのインターンシップの取り組みを通しての社員の成長や会社の変化を報告しました。阿部氏は作成に携わった受け入れプログラムの概要や自社でのインターンシップによる社員教育について報告し、地域で共に学び育ちあう環境をつくることが大切とまとめました。

 グループ討論では、「地域の人育てをどのように担っていきますか」をテーマに議論。発表の中では「大学と連携して地域の人育てや中小企業の魅力を発信していく」「中小企業は地域の人育てにかかわることが重要、それがひいては採用力や教育力のある企業づくりにつながる」などの意見が出されました。

共同求人委員会

 合同委員会の前日から行われた共同求人委員会では、実践報告として埼玉同友会共同求人委員長の三角武一郎氏((株)KSP代表取締役)が共同求人活動を通じての企業変革や埼玉同友会の取り組みについて報告し、グループ討論では共同求人の活動理念をどのように広げていくか議論しました。また、議題では求人サイトJobwayをはじめとする共同求人活動にかかわることを検討する「Jobwayプロジェクト」を立ち上げることを確認。また、2019年度からの消費税対応についても確認を行いました。

社員教育委員会

 社員教育委員会は合同委員会の翌日に行われ、11月に開催する社員教育活動全国交流会(岡山)の企画概要の確認と今後発行を予定している『共に育つ』の掲載テーマや発行スケジュールを確認しました。梶谷俊介・中同協社員教育委員長の問題提起を受け、グループ討論ではそれぞれの同友会の課題や次年度の活動方針などを交流しました。

「中小企業家しんぶん」 2019年 2月 15日号より