10年後のビジョンを描く~次世代のリーダーたちが考えて夢を語る【関東甲信越ブロック事務局活動交流会】

 3月2日、東京同友会会議室で第14回の中同協関東甲信越ブロック事務局活動交流会が8同友会と中同協から35名の参加で開催されました。関東甲信越ブロックでは交流会を現場の事務局が自律的に考え夢を語る場として、次代を担う幹部事務局が主体的に企画しています。今年は小山京子氏(千葉同友会事務局次長)を座長に東京、神奈川、埼玉の4名で企画と報告者兼務で取り組みました。

 最初に「今後の情勢と同友会の未来」と題して中同協・関東甲信越ブロック次長である林隆史氏(東京同友会事務局長)より多岐にわたる問題提起がありました。

 グルーバル経済の常態化の中でアジア圏が台頭し世界経済の軸足が西から東に大転換していること、人材戦略や企業展開など世界観の更新が求められる時代であること。また、国内では人口減少社会と技術革新を軸とする一連の変化が進行すること、高齢化、事業承継、人材不足、離職やひきこもり、個の価値観への転換、消費者の価値観の変化、第4次産業革命、AI・ネットコミュニティの発達が進むことなどが会員の事例とともに報告され、そして一連の変化の中で同友会が何を守り変えていくのか、「事務局から事務を抜いたら何が残るのか?」変化の時代の中で事務局の役割が問いかけられました。

 その後入局歴10年前後の4名の事務局員、埼玉同友会・古川佳子氏、東京同友会・小池一貴氏、千葉同友会・小山京子氏、神奈川同友会・山本潤氏より、それぞれ(1)増強、(2)政策、(3)役員との関係性、(4)事務局の自立性という視点で報告がありました。現在抱えている課題と、そこに対する向きあい方、そして10年後にどうありたいか、既存の枠にとらわれずそれぞれが果敢に報告しました。

 午後は全員がグループごとに分かれ、10年後のビジョンを自由に模造紙に描くグループワークを行いました。普段は別の同友会で働く、年齢も局歴も違う事務局員同士ですが、意見をぶつけあいながら夢のあるビジョンを描き発表しました。発表に対してはよかったグループへの投票で順位をつけ、表彰も行いました。

これまでの研修とは一風変わった参加型の企画でしたが、自分たちのこれからを能動的に考え、今後各地で実践することを誓いあう研修となりました。

「中小企業家しんぶん」 2019年 3月 25日号より