転換期を乗り切る企業と同友会をつくるために【関西ブロック支部運営交流会】

 4月11日 和歌山市において、2019年度関西ブロック支部運営交流会が行われ、関西ブロック2府4県と中同協を合わせて144名が参加しました。

 まず事例報告として2名の支部長が登壇。松下忠・和歌山同友会和歌山支部長から「自律した組織づくりとは」をテーマにこの1年間の支部長としての取り組み、支部の課題について率直に報告がありました。経営者は自分たちが決めたことは守ること。また同友会の活動は会社がよくなるためのものでないといけないと語りました。

 続いて、大阪同友会2019年度大東4條畷支部長の北尻 正太氏より「大東支部設立10年を振り返って」をテーマに報告がありました。支部設立の経緯からこれまでの歴史、その時々の課題とその解決のためのさまざまな方策が報告されました。また、DAITO―G・D・Pと題して、大東支部の会員間、地域の経済活性化の一助として企業連携を積極的に取り組んできた事例も紹介されました。

 さらに、「中小企業家同友会の支部長が果たすべき役割」と題して中同協副会長の堂上勝己・大阪同友会会長から問題提起がありました。支部の明確な10年ビジョンを構築することの必要性、そして中同協の5万名会員達成に向けて「5万名は通過点。地域で同友会は評価され、政策提言もしている会と認められる会になるという大きな命題がある」と課題が提起されました。

 また、支部長には同友会で学んだことを実践して会社が変わった事例を支部づくりや例会などで報告して会員に還流してほしいと期待の言葉がありました。

 その後、20のグループに分かれて「支部活動では、地域連携をどのように進めていますか?」「役員となって自社の企業づくりに結びついていますか?」という2つのテーマでグループ討論を行いました。それぞれの支部の課題や悩みを共有し解決策を考えました。

 グループ討論発表の後、2府4県より各1名の支部長が思いを決意表明し、最後に山田茂・大阪同友会代表理事より今交流会のまとめがあり閉会しました。

「中小企業家しんぶん」 2019年 5月 5日号より