「人間尊重の経営」と「強靭な経営体質の企業」で豊かな地域づくりに貢献しよう 第46回定時総会を開催【埼玉】

 埼玉同友会は4月20日に第46回定時総会を開催し、228名が参加しました。

 第1部は久賀きよ江・埼玉同友会代表理事が冒頭にあいさつしました。

 次に、来賓として上田清司・埼玉県知事、1000枝直人・さいたま市経済局長、久世尚史・関東経済産業局産業部次長が参加し、それぞれあいさつしました。上田知事は日本と世界のGDPの動きや米系情報企業が世界を席巻しているなど世界情勢に触れながら、地域の中小企業の発展が経済成長につながることを話しました。

 議案の検討では、基本方針の冒頭に会員増強へ向けた同友会の組織課題を初めて打ちだし、「県内法人企業数3%」「年間100名を超える増強」を目標としました。スローガンは「『人間尊重の経営』と『強靭な経営体質の企業』で豊かな地域づくりに貢献しよう」として、人を生かす経営の実践を通して地域に会員を増やしていくことを誓いあいました。

 また、久賀きよ江氏が会長理事に、太田久年氏が引き続き代表理事として、2009年以来の一人代表制となりました。太田氏は「責任の大きさを感じるとともに、9名の副代表理事と協力して会員の経営を維持し、発展させたい」と話しました。

 次に、役員退任者や会員拡大に貢献した特別功労賞に対する表彰を行いました。また、事務局として30年間尽力した由田陽子氏の退職にあたり、感謝の気持ちを込めて花束と記念品を贈呈しました。

 第2部の記念講演では「孤独で戦う企業家よりもはるかに強い連帯をめざして~1人でやるのが行動、チームでやるのが活動、地域を巻き込んでやるのが運動」と題して、福岡同友会代表理事の田浦通氏((株)シティーライン代表取締役社長)が講演しました。田浦氏は同友会運動の原点は企業づくりにあるとして、事業である物流機能は市民生活になくてはならない社会インフラであると報告。医療・メディカルに関する物流に特化し、社員定着への教育・研修プログラムの充実などを報告しました。

 第3部懇親会では、他団体や金融機関からも参加があり、今年度開催予定の行事PRでも増強を意識するなど新たな年度のスタートを切りました。

「中小企業家しんぶん」 2019年 5月 15日号より