労使の共通課題を話しあう 日本労働組合総連合(連合)と懇談【中同協】

 4月16日、中同協は日本労働組合総連合会(以下、連合)との懇談を行いました。「中小企業における労使関係の見解」(労使見解)にある「中小企業の労使双方にとっての共通課題」や春闘の状況などについて認識を共有し、相互理解を深めるために毎年行っているもので、今回で6回目となります。

 中同協からは広浜泰久会長など7名、連合からは相原康伸事務局長など12名が出席しました。

 連合からは36協定の適切な締結を進める「Action36」の取り組み、2019春闘の状況、2020~2021年度「要求と提言」(原案)などについて説明がありました。

 中同協からは今年3月に発行した『働く環境づくりの手引き』について、林哲也・経営労働委員長が報告しました。

 意見交換では、「労使見解」や「働き方改革」、中小企業振興基本条例などについて、それぞれの取り組みや考え方などを交流。連合からは「労使見解」や『働く環境づくりの手引き』について、「この哲学や実践は日本の財産だと思う」、「中小企業振興基本条例の制定など地域の活性化に向けて継続的に取り組んでいきたい」などの発言がありました。

 最後に中山英敬・中同協幹事長が「相互の距離が一層縮まる機会となりました。経営指針に労働環境の課題をしっかり位置づけ、労使が力をあわせて取り組んでいくことが重要と改めて感じました」とあいさつし、閉会しました。

「中小企業家しんぶん」 2019年 5月 15日号より