同友会運動と役員の役割【第33回中同協役員研修会】兼【第4回中日本ブロック支部長交流会】

 5月23~24日、184名の受講となった第33回中同協役員研修会兼中日本ブロック支部長交流会が静岡で開催されました。静岡同友会では同研修会で初となる実行委員会を設け、静岡から120名を超える参加となりました。

 第1講は国吉昌晴・中同協顧問による「同友会の歴史と理念」。国吉氏は、「(1)同友会運動とは何か、その先進性と普遍性、(2)先人が積み上げてきた『価値』とは何か、(3)私達は、何を継承、発展させるのか」というテーマで報告し、「同友会理念を語り、実践することが私たち自身の『生きざま』となる」と語りました。

 第2講は中山英敬・中同協幹事長より、「『労使見解』に基づく企業づくりに取り組み、『人を生かす経営』の輪を地域に広げよう」と題して報告。中山氏は「5万名会員」実現に向けて、「(1)全会員が経営指針を成文化し、その実践と成果を検証する仕組みづくり、(2)毎月の例会を、自社の経営課題の発見につながるようにする、(3)会員増強の目標を改めて確認し、達成に向けての活動の見える化(数値化)、(4)青年の力と女性の豊かな感性で、目標達成に向けての雰囲気づくり」が重要と強調しました。

 第3講は広浜泰久・中同協会長が「同友会運動と役員の役割」というテーマで報告。広浜氏は「『同友会理念』と『同友会運動(実践)』の到達点」「同友会役員の役割/チェックシート」により、学びの階層と実践の現在地をわかりやすく示し、また同友会役員の役得として「(1)企業づくりでは、気づきと学びの量が圧倒的に違うこと、(2)同友会づくりでは、主体的・自発的に組織と関わりをもってもらう仕組みづくり、(3)地域づくりでは、行政との結びつきや地域からの期待を感じる機会が多いこと」と述べました。

「中小企業家しんぶん」 2019年 6月 15日号より