人を生かす経営の実践で幸せの見える共生社会の実現を! 第20回障害者問題全国交流会を滋賀で開催

 10月17~18日の2日間、「人が輝くから企業が輝く、地域が輝く!」をメインテーマに、第20回障害者問題全国交流会(略称:障全交)を滋賀・琵琶湖ホテルで開催、45同友会・中同協から502名が参加しました。

 障害者問題全国交流会は1983年に第1回を滋賀で開催し、滋賀同友会では第20回記念大会と位置づけられ、障害者問題委員会や障全交のあゆみを確認しました。

 1日目は6つの分科会で、「共に学び、共に育つ職場つくり」「ダイバーシティ」など多様な人が働き、輝くための各企業の実践に学びました。

 懇親会では、冒頭に水野透・滋賀同友会代表理事が開会のあいさつ、続いて田井勝実・第20回障全交実行委員長が比嘉ゑみ子・中同協障害者問題委員長をステージに招いての乾杯のあいさつがあり、1日目の学びとともに懇親を深めました。

 2日目は全体会が行われ、主催者を代表して、広浜泰久・中同協会長があいさつ、続いて来賓のあいさつとして、伊藤研一・滋賀労働局長代理、三日月大造・滋賀県知事、越直美・大津市長の3名よりあいさつがありました。

 記念企画の第1部では「この子らを世の光に」をVTRで鑑賞し、「障害児者福祉の父」と呼ばれた故糸賀一雄氏の足跡に学びました。この番組を作成した牧野望・(株)NHKエデュケーショナル特集文化部部長プロデューサーから糸賀氏を取材した背景や思いなどが語られました。

第2部では滋賀同友会の高橋信二氏をファシリテーター、比嘉ゑみ子・中同協障害者問題委員長、永井茂一・滋賀同友会代表理事をパネリストにパネルディスカッションを実施。「真の共生社会の実現をめざして」をテーマに討議を深めました。

 2日間のまとめとして、加藤明彦・中同協人を生かす経営推進協議会代表は「経営指針にしっかりと位置づけ、1社が1人の障害者雇用をすすめ、明日から企業づくりをしっかり実践していくことが重要」とまとめ、第20回障害者問題全国交流会宣言を満場一致で採択。「幸せの見える共生社会」の実現を見据え、絶え間ない実践を続けることを誓いあいました。

 最後に、次回開催地を代表して沼田道孝・埼玉同友会副代表理事があいさつし閉会しました。

「中小企業家しんぶん」 2019年 11月 5日号より