新型コロナに負けるな!今だからこそのオンライン合同入社式&新入社員研修【香川】

 4月1日、香川同友会では、新型コロナウイルス感染症拡大の影響でさまざまなところが合同入社式や新入社員研修を中止する中、ビデオ会議(ZOOM)を利用して合同入社式&新入社員研修を開催し、12社20名が参加しました。

 学生から社会人に変わる、社員にとっては一生に1度しかない舞台をこの外部環境だからといって簡単に諦めてはならない。しかし、通常の入社式や研修を開催して、入社してくれた大切な社員に何かあったら申し訳が立たないという思いから、社員教育委員会では3月より急ピッチでオンラインでの開催準備を始め、合同入社式に毎年招いている高松市長に依頼して事前に祝辞の動画を撮りに行ったり、研修の中身をオンライン版に再検討したり、練習として委員会をZOOMで行ったりと準備を進めてきました。

 当日は会員と事務局少人数が配信ルームに集まり、オンライン上で合同入社式を開催。また、その後の新入社員研修では、会計から学ぶ給与のことや社会人としてのマナー、タイムマネジメントといった社会人としての必要な知識とともに、夢・目標を持つことの素晴らしさや「働くこと」とはどういうことか、会社が嫌になった時の対応法など、新入社員としてのあり方について多くの時間を割いて行いました。昨年新入社員研修を受けた先輩社員も数名参加し、オンライン上で小グループに分かれてグループ討論を行い、経営者と新入社員、先輩社員がしっかり関わりあうこともできました。社員の感想からも主催者側の伝えたいことを学べていることがわかりました。また、貴重な体験でとても楽しかったという声も多く聞かれました。

 今回、中小企業だからこその急な方向転換で、スピード感を持って開催を可能にしたことは委員会一丸となった結果です。会員各社の全社一丸体制とも通じる今の外部環境だからこそできた経験であり、委員にとっても時代に対応する中小企業のあり方についてヒントが得られた取り組みとなりました。

「中小企業家しんぶん」 2020年 5月 5日号より