関西みらい銀行と連携協定調印~大阪同友会史上初の金融機関との連携【大阪】

 大阪同友会は6月18日、関西最大の地方銀行「関西みらい銀行」と連携協定を締結しました。関西みらい銀行は、主に大阪府・滋賀県を地盤とし、昨年4月に3つの地方銀行が合併・発足した新しい銀行です。関西みらい銀行からは、代表取締役社長の菅哲哉氏、執行役員の猪原理生氏、地域応援部長の松本則哉氏、大阪同友会からは、堂上勝己会長、仁張正之代表理事、山田茂代表理事が代表して調印式を執り行いました。憲章政策担当の杉原五郎副代表理事、元氏誠副代表理事も同席しました。

 冒頭、菅社長からは、「地域の活性化と中小企業の発展は関西みらい銀行の事業目的そのもの、ともに関西の活性化のためコロナ後の新しい社会に対応し乗り越えられる連携にしましょう」と力強いあいさつがありました。その後、堂上会長は「地域の銀行と連携することは、コロナ後の社会における地域活性化において今日的意義は一層深まっており、ますます重要になっている」とあいさつしました。金融機関と連携協定を結ぶのは、大阪同友会の歴史上初のことです。当日は記者会見も行い、新聞社6社が参加しました。

 昨年11月に開催された全大阪経営研究集会にて、金融庁地域金融企画室長の日下智晴氏を政策関連の分科会報告者に招いたことにより、機運が一気に盛り上がりました。大阪同友会政策部では、大阪府域の地方銀行、信用金庫との連携に関して、中同協の会議などで各同友会の金融機関との連携協定の情報も共有しながら長年模索していました。ここにきて一気に具体化へと進み、関西みらい銀行との連携協定が実現したものです。

 併せて、関西みらい銀行の猪原理生氏が大阪同友会に入会。今後は、関西みらい銀行から大阪同友会への情報提供、相互の研修などへの講師派遣、地域における経済情報・動向に関する情報交換会の開催、個別企業からの相談対応など、中小企業経営に関わるさまざまな情報を交換し相互に協力しあう緩やかな連携関係を進めていきます。

「中小企業家しんぶん」 2020年 7月 5日号より