コロナ禍を生き抜き、共に未来を切り拓こう 第19回経営研究集会【青森】

支部単位で会場を設けてオンライン開催

10月23日、青森同友会として初の試みとなるオンラインでの経営研究集会が72名の参加で開催されました。

新型コロナウイルス感染症の流行を考慮し、支部単位で会場を設ける形式を採用、5会場と講師をZOOMでつないで行われました。また、例年は基調講演、分科会、懇親パーティーの3部構成で行われていますが、今回は基調講演のみの実施となりました。

冒頭、三浦克之代表理事が「このように新しい形で行う研究集会だが、よい学びの時となるよう願っている。また、今年は定時総会も書面表決となった関係で全県行事は久しぶりの開催となる。活発に議論しましょう」とあいさつして開会しました。

続いて、講師に中同協・広浜泰久会長を迎え「中小企業は負けない~コロナ禍を生き抜き、共に未来を切り拓こう~」と題した基調講演が行われ、「コロナ危機をどう捉えて展望するか」「企業として求められる対応は」「同友会の立ち位置と使命は」を柱に問題提起がなされました。

その後、「3年後の自社はどうなっていますか? そのために今、何をしますか」をテーマにグループ討論を行い、コロナ禍における企業経営について参加者間で考えを述べ合い、学びを深めました。

講演を聞いた参加者からは「見聞きして学ぶだけでなく、必ず実践することの大切さを再認識できた」「人時生産性の向上とPDCAサイクルの推進で全社一丸となった業績の維持・確保・向上に取り組みたい」「自社の“見えない”強みを自覚し、社内で共有できることが大切だと感じた」「同友会運動をしっかりと実践することで自社を発展させ、それを見て仲間が増えるというサイクルをつなげていきたい」といった声が聞かれました。

例年よりも少ない参加者での開催となった今回の経営研究集会ですが、今回を通じて「この形態だから参加できた」「この形態だから参加を見合わせた」という双方の声が聞かれたことも事実です。

今後はリアルとオンラインを組み合わせたハイブリッド形式での開催や、さらに進化した行事形態の登場も想定されます。

今回の経験を2021年2月開催予定の新春例会をはじめとした全県行事のほか、定例の支部例会などにも生かし、コロナ禍ということだけでなく、これまでも生じていた学びの機会損失をなくすための取り組みとしての展開に期待が高まる研究集会になりました。

「中小企業家しんぶん」 2020年 11月 15日号より