さらなる飛躍をめざして 兵庫同友会創立50周年記念日のつどい【兵庫】

 兵庫同友会は、1970年10月27日に40名の創立会員により全国で8番目に設立され、このたび50周年を迎えることができました。当初は創立記念日の10月27日に記念式典を開催する予定でしたが、残念ながら新型コロナ感染症拡大の影響で延期せざるを得なくなりました。

 そのため、今回は創立から半世紀を迎える記念すべき日を、会暦30年以上の会員を招いて、兵庫同友会がどのようにつくられてきたか、何を大事にしてきたのかを語るフランクな祝賀会を開催することとなりました。30年以上在籍している会員は58名で高齢者が多いこともあり、徹底した新型コロナ感染対策を施し、「兵庫同友会創立50周年記念日のつどい」を、30年以上会員28名、理事・事務局48名の76名で開催しました。

 藤岡義己・代表理事からの兵庫同友会の現在の到達点を踏まえた開催あいさつの後、竹中睦芳・副代表理事が兵庫同友会50周年宣言を読み上げ、創立時の呼びかけである次の文言に兵庫同友会創立会員の熱い思いを確認しました。

 「中小企業の置かれている立場は『孤独の決裁者』として経営の最終責任をとり、いろいろな形をとって現れてくる困難を切り開いてゆかねばならぬ運命を負わされております」「こうした情勢の中で立場を同じくする中小企業家が集い、お互いの経営経験を語り合い、ともに手を携えて厳しい現実を乗り切ってゆく兵庫県中小企業家同友会”を発足させたいと思います」

 次に、代表して4名の会員に感謝状が授与され、往時の思い出と今後の発展への期待が述べられました。(感謝状は懇親会時に全員に授与されました)

 続いて、「レジェンド会員による『あの時の同友会』」と題したパネルディスカッションを行いました。

 パネリストは、津田久雄氏(新星電気(株)相談役:会歴49年)、田中信吾氏(日本ジャバラ(株)代表取締役:会歴40年)、麦倉節夫氏((株)3創代表取締役:会歴34年)、進行は内橋秀明事務局員(局員歴32年)が務めました。創立から会員数200名以下で伸び悩んだ1986年までの「困難期」、活動が活発化し会員数が135名から1000名へと9年間で飛躍的に伸びた「躍進期」、1995年の阪神淡路大震災から現在に至る「転換期」と歴史を振り返り、何を考え、どのように活動し、困難を乗り越えてきたのか大いに語り合いました。

 映像とともに振り返った50年の歩みについて、現在の理事からも「先達の懸命な活動によって今の同友会があるのだということがよく理解できた」などの感想があり、これまで奮闘してきた先達に感謝し、さらなる飛躍をめざして誓い合う場となりました。

「中小企業家しんぶん」 2020年 11月 25日号より