人を生かす経営を実践する活動で18期連続増勢を達成【徳島】

 同友会は4月17日第26回定時総会を18年連続になる過去最高会勢の472名で迎えることができました。

 昨年度は例会へのゲスト参加を増やし増強につなげることを方針に掲げていましたが、新型コロナウイルスの影響によりさまざまな困難が出ました。例会開催日直前の会場閉鎖で延期や代替会場への変更、報告者の経営状況が激変したことにより報告内容の変更を強いられることもあり、ゲスト参加呼びかけの厳しさは否めませんでした。そのような中、学びを止めないとのことで、事務局ではノートPCやモバイルWi‐Fiの購入、Zoomアカウントの取得などWEB環境を整備し、距離や場所に左右されることなく学びができる環境を構築しました。このときの対応がWi‐Fi環境の無い会場でのオンラインや対面とオンライン併用のハイブリッド例会を可能にしました。支部例会以外にもイーコマース委員会や企業連携委員会の会合、そして社員共育委員会の新入社員研修などをオンラインで開催することができました。

 また、コロナ対応の金融制度が発表されるたびに、e.doyuで発信し、連携協定を結んでいる金融機関やよろず支援拠点で同友会会員向けの相談窓口が開設されました。同友会からの情報で早急に資金手当てをし、「誰も解雇しません、給料も今まで通りです。安心して休んでください」と言って社員に休業してもらった会員からは、緊急時だからこそ同友会に入っていてよかったとの声が聞かれました。

 年が明け年度末が近づいても、例会にゲストを誘い難い状況は変わりませんでした。連続増勢が危ぶまれる中、経営指針実践塾を受講した青年部経営者が、自社の指針書を手に、知り合いの経営者を訪問する活動を展開しました。経営理念・方針・計画のほか、社員・取引先についての考え方の変化やコロナ禍の対応など、包み隠さず話すことで、同友会に興味を持ってもらうことができました。結果3月に11名の入会があり、今期に入っても入会が続いています。

 コロナ禍で厳しい活動を強いられましたが、人を生かす経営を実践する活動で、19年連続増勢をめざし邁進していきます。

「中小企業家しんぶん」 2021年 7月 5日号より