あらゆるリスクに対応し 持続可能な社会をめざす 中同協危機管理・災害対策本部「REESⅡ」

 8月2日に、中同協危機管理・災害対策本部「REESⅡ」の第1回会合がオンラインで開催されました。「REESⅡ」は、東日本大震災復興推進本部「REES」の後継組織として、本年度から常設組織として設置されました。参加する委員は、東日本大震災の被災3県の役員と事務局員、「小さな同友会でも対応できる万能型BCP策定の手引き」チームメンバーや大きな災害(阪神淡路大震災)を経験した同友会や、中同協憲章・条例推進本部、政策委員会、経営労働委員会、環境経営委員会などで構成されています。

 はじめに中山英敬・本部長から「コロナが爆発的な感染拡大となりいまだ先が見えない状況だが、並行して自然災害も懸念される。REESの後継組織としていかに教訓を生かし発展させていくか、またどのような役割を持ち機能させていくのか、忌憚(きたん)のない意見でつくり上げていきたい」とあいさつがありました。

 議題の中では、これまでの経緯や成果を確認しながら参加者がそれぞれの立場と経験から発言し、今後どのような方向性で協議していくかを議論。「想定外だったとよく言われるが、これからはあらゆる危機を想定する時代になっている。自分ごととして捉える必要がある」「10年先の持続可能な社会を展望しながら、BCPなどに取り組む必要がある。運動を維持・発展させ地域に仲間を増やしていくことが必要」などの意見が出されるなど、危機意識を持ちながら企業と同友会の強靭化が必要であることを確認しました。

 REESⅡでは、コロナ禍を変革のチャンスと捉え、情報収集し課題を整理しながら、今後さらに議論を深めていく予定です。

「中小企業家しんぶん」 2021年 8月 25日号より