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初めての北東北3県合同リーダー・役員研修会開催「経営者にとって、学んで成長することは必要不可欠」

 同友会運動を草創期から牽引されてきた中同協顧問の田山謙堂氏を迎えての初めての青森・秋田・岩手 北東北3県合同リーダー・役員研修会が、7月9日にオンラインで開催されました。各県ともに役員層が世代交代をする中で、中同協創立の背景や「労使見解」のできた当時の熱き思いや経験に学ぶことで、困難な時代を切り拓くヒントと活力を得て、それぞれの地域、同友会、企業で生かすことを目的に準備されました。今回はコロナ禍の中でWEBを使っての交流が日常になったことで、90歳になられたばかりの田山氏の報告を実現することができました。

 研修会には同じく中同協顧問の国吉昌晴氏、中同協政策広報局長の平田美穂氏も同席し、「危機を乗り越える経営者のリーダーシップ」をテーマに議論を深めました。

実践している企業に徹底して学び、経営者自身が成長すること

 田山氏の報告は、冒頭から自主・民主・連帯の精神について、参加者への問いかけから始まりました。「自主・民主・連帯の精神は、同友会が中小企業運動の歴史の中で体験し築き上げた経験、まさに運動の理念なんです。同友会は自主的でなければならない。民主的でなければならない。そして他の団体と積極的に提携する運動でなければならない。それが実践できなければ同友会ではないわけです。私は同友会の運動の中にこうして残された理念が決定的に重要だと思います」と1969年の中同協設立時からどんな議論がされてきたかを丁寧に紐解きながら、私たちに語りかけるように話しはじめました。

 そして自身の企業づくりの経験から「自社には理念がなかったが、同友会のうまくいっている会社に徹底して学んで、やりがい働きがいのある会社、将来にわたって未来が見える会社、限りなく挑戦し続けられる会社、という皆が一致できる理念を全力でつくり、これを皆でめざす中で徐々に会社がよくなっていった。経営者にとって学んで成長する。人格としても豊かになることが必要不可欠である。それがわかって中同協の運動の柱に据えることで、同友会も大きく成長していった」と長年かけて積み上げた経験から学んだことを、危機突破へのヒントとして提起しました。

『発展のために』の中に適切に分析してあります

 最後には事務局と会員の関係について、「経営が危機に陥ったとき、正直に会員が事務局に助言を求められる日常の関係はできているか」との問いかけがありました。

 同友会事務局が会員とともに同友会運動を進める主体者、パートナーであることが根底に、事務局にも会員の声に応えられるだけの知識と見識の必要性があること、同時に「労使見解」『経営指針成文化と実践の手引き』についての認識は十分か、またそれらについて会員の経験を集約した知識を理解しているかなど、事務局にとっても大きな問題提起がありました。その後3県の役員、事務局がそれぞれグループに分かれ討論を行いました。

 参加した役員からの感想には、「報告の中で何度も、このことは『同友会運動の発展のために』の何ページに適切に分析してありますのでこれをお読みいただければよくわかります、との言葉に驚いた。運動の理念を大切にするとはこういうことなのだと理解できた」「事務局の役割についてまったく理解していなかった。事務局は運動の主体者であると聞き、今までの考えが違っていたことに気づいた」などが寄せられました。

 また事務局員からは「田山氏からの『反論や反発は覚悟の上で率直に正直に伝えられるか』との問いに、自分自身の立ち位置の未熟さを感じた」など、参加した一人ひとりにとって同友会運動の意味を深く考える機会になりました。

「中小企業家しんぶん」 2021年 9月 5日号より

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