中小企業家サミット2021(第26回東京経営研究集会) 完全オンラインで開催 500名を超える参加者で学び【東京】

 新型コロナウイルス蔓延に伴い、開催を1年延期してきた「中小企業家サミット2021(第26回東京経営研究集会)」が、11月2日に開催され、500名を超える参加者がありました。

 新型コロナウイルス感染症の影響により、大規模集会の開催に困難が伴う中、1年の延期を経て完全オンラインでの開催にこぎつけました。実行委員会では、初のオンライン開催となる大規模行事の成功に向け、すべての参加者がストレスを感じず、学び交流する場を作ることに心を砕き、2年にわたり準備を進めてきました。

 大会スローガンである、「つながろう つなげよう~しなやかに 変化を楽しむ経営者になろう~」は、コロナウイルス禍による大きな経営環境の変化の中でも、経営者は立ち止まらず、仲間とつながり、勇気を奮って一歩を踏み出し、どのような変化も楽しみながら切り拓く経営者の意気込みを込めています。

 記念講演は「見せる五感経営~Zero Waste Design~」と題し、石坂産業株式会社 代表取締役の石坂典子氏が報告。

 ダイオキシン騒動で存続の危機にあった会社を父から受け継いだ石坂氏。地域や地元の人たちからの信頼関係を取り戻すため、社員が課題を解決できるよう環境を作ること、そして「見せて理解を促す」ことにこだわり、産業廃棄物処理業からリサイクル業への転身を遂げるまでの過程や取り組み、姿勢を報告いただきました。

 講演後は6つの分科会を実施。プレ報告会などをたびたび開催し、練り上げた報告内容、そしてグループ討論テーマでした。グループ長研修も2度開催し、オンラインでの開催でも参加者が学びと共感とつながりが得られるよう細部にわたる準備を重ね、熱気にあふれる分科会となりました。

 参加者からは、「共感と学びが得られた」「完全オンラインの中でとてもスムーズな運営だった」「通常の例会とはまた違った緊張感と高揚感で大変刺激になった」「自社に持ち帰る内容が多かった」などの声が寄せられました。

 この当日の講演などは12月中旬までオンラインでの配信を予定しており、希望者はアーカイブ配信のみ視聴することもできます。詳しくは東京同友会事務局にお問い合わせください。

「中小企業家しんぶん」 2021年 11月 15日号より