第35回全県経営フォーラム 時代激変の今こそ、自らの変革のチャンス!【静岡】

過去最高の418名が参加

 11月19日、第35回全県経営フォーラムをオンライン(報告者は会場より配信)で開催し、過去最高の418名が参加しました。「時代激変の今こそ、自らの変革のチャンス!~すべては自分の意志が決める~」をメインテーマに、全体会、記念講演、全8分科会で学びを深めました。

 はじめに、宇佐美健介実行委員長から「県下会員50%以上の参加目標を今日まで掲げてきました。全支部から組織した実行委員会、役員、会員の力を結集し、過去最高の参加登録を実現することができました。本フォーラムを自らの変革のチャンスにしていきましょう」と伝えました。続いて井上斉代表理事から「経営者はいかに環境が厳しくとも時代の変化に対応し、経営を維持し発展させる責任があります。自らが変革の種をつかみ、学んだことを実践し、地域を元気にし、中小企業家としての資質をさらに磨きましょう」とあいさつしました。その後、来賓の杉山俊博・静岡県経済産業部商工業局長、白瀧智彦・東海財務局静岡財務事務所長、石丸哲治・静岡労働局長、日詰一幸・静岡大学学長より祝辞がありました。

 記念講演は「私たちの存在意義。佐渡が酒を醸し、酒が佐渡を語る」をテーマに、尾畑酒造(株)専務取締役の尾畑留美子氏が新潟・佐渡島よりオンラインで講演しました。酒造りの三大要素「米・水・人」に、生産地「佐渡」を加え、「四宝和醸(4つの宝を和して醸す)」をモットーに掲げる同社。2014年に廃校となった学校を改装した「学校蔵」では、佐渡産にこだわった原材料を使った酒造りに加え、年代や居住地、また職業などの枠を越えて学び合う学校蔵の特別授業や、多くの外国人も参加する酒造り体験などを行っています。学校蔵を中心に佐渡と世界、そして世代をつなぐ酒造りを通じた循環型社会の実現への思いを語られました。その後は8つの分科会で経営実践報告とグループ討論を行い、閉会となりました。

 激変する経営環境を乗り越える経営者としてのあり方、地域社会における自社の存在意義を深く学び合うフォーラムとなりました。

「中小企業家しんぶん」 2021年 12月 15日号より