【中小企業憲章・条例推進月間】中小企業魅力発信月間キックオフ YouTubeライブ配信で開催

 6月3日、「中小企業憲章・条例推進月間、中小企業魅力発信月間キックオフ行事」がYouTubeライブ配信で開催されました。今回の行事は、中同協としてこれまで取り組んできた中小企業憲章・条例推進月間キックオフと、昨年から開催している中小企業魅力発信月間キックオフを併せた企画として3部構成で開催しました。

 第1部では、冒頭に広浜泰久・中同協会長が「日本全体で7割が中小企業で働いており、中小企業は雇用の受け皿として働く人の素晴らしさを発揮できる環境を提供しています。『中小企業だからレベルが低い』という間違ったイメージを払しょくしようというのも今回の開催目的の1つです。本当の意味ですべての人が素晴らしさを発揮できる社会をつくっていく、その確かな第一歩にしましょう」とあいさつしました。続いて、古屋範子・衆議院経済産業委員長、角野然生・中小企業庁長官、豊永厚志・中小企業基盤整備機構理事長からそれぞれ来賓あいさつがありました。その後行われた基調講演では、植田浩史・中同協企業環境研究センター座長(慶応義塾大学経済学部教授)が「中小企業の社会的役割を問う―2022年の今日に求められる中小企業」をテーマに報告。中小企業憲章が問題提起していることの重要性や、現在の中小企業をめぐる経営環境を解説し、「頑張る中小企業」として会員企業の取り組みも紹介されるなど、中小企業の存在意義とその可能性が語られました。

 続く第2部では会員経営者による実践報告を実施。川中英章・中同協共同求人委員長((株)EVENTOS代表取締役)は「積極果敢な経営で未来に希望の持てる地域をつくる」をテーマに報告。続く橋本久美子・中同協女性部連絡会副代表((株)吉村代表取締役社長)は「業界支援で日本茶の未来を拓く~失敗を責めず新たな挑戦を楽しむ」をテーマに、最後に松田泰幸・愛媛同友会理事((株)平野代表取締役社長)が「薬局が取り組むSDGs~健康で環境にやさしい暮らしの実現に向けて」をテーマに報告しました。

 第3部では、国会各政党、中小企業団体、労働団体からそれぞれコメントがあり、最後に石渡裕・中同協政策委員長が「中小企業憲章が閣議決定されてから12年、同友会では継続的に憲章を広める活動を行ってきました。中小企業の日・中小企業魅力発信月間も制定されて3年になり、同友会では独自の取り組みを行っています。中小企業の活性化のために、社会的役割や意義、魅力を大いに発信していきましょう」とまとめ閉会しました。

「中小企業家しんぶん」 2022年 6月 15日号より