【特集】2022組織強化・会員増強全国交流会【問題提起】 全国の組織強化・会員増強の課題と今後の仲間づくり 5万名推進本部長 中同協幹事長 中山 英敬氏

全国の会員増減数を確認するとコロナ禍1年目の2020年度の会員増減は1874名減でした。しかし2021年度では見事に590名増、2022年4月1日は4万6183名でスタートしました。8月1日時点では243名増となっています。コロナ禍でも活動を止めなかったことが大きく影響していると言えるでしょう。

2022年度(4月~7月)の数字を見てみます。入会者は1333名で、コロナ以前の2019年度と比較して88%です。コロナ以前と比べて入会は約9割に回復、退会は前年比76%となっており退会が抑えられていることが分かります。

着目したいのは2021年度10月に入ってからです。2021年10月から2022年3月までの増減の推移を見ると、10月は2桁の純増でしたが11月からすべて3桁純増を達成しています。過去を振り返っても大きく会勢を伸ばしていることが分かります。2022年4月は純減となっていますが、これまでの数字を見ると極めてマイナスが抑えられており、その後は順調に会勢を伸ばしていることから、2021年10月を起点にV字回復に入っていることが分かります。

その中で注目すべきは、コロナ禍にあっても過去最高会勢を更新した同友会があるということです。青森、秋田、千葉、長野、兵庫、島根、徳島の7同友会で過去最高を記録しました。

会勢が回復傾向にある要因として、各同友会の情報発信の成果、いつでも先輩会員や事務局に相談できる体制、そしてコロナ禍において活動を止めなかったことが挙げられます。

コロナ禍において同友会の魅力が再確認でき、活動への参加率が向上しています。この魅力を会外に発信していくことや、増強を進めていくための仕組みと具体的な行動策定の重要性を確認しました。

併せて、会員と事務局との関係性も含め課題を整理し、会員と事務局が一緒になって取り組んでいくことを確認しました。

コロナウイルスの影響がいつ終息するのかわかりません。このコロナ禍において、対面とオンラインのそれぞれの利点を活かしながら、経営者同士が本音で経営を語り合える場をどう作っていくかを考えていきたいと思います。

「中小企業家しんぶん」 2022年 10月 5日号より