同友エコ受賞企業を表彰 環境経営拡大委員会&同友エコ表彰式・受賞企業実践報告会

 9月29日、オンラインにて同友エコ表彰式・受賞企業実践報告会と環境経営拡大委員会が開催され、18同友会と中同協から53名が参加しました。

 冒頭、広浜泰久・中同協会長が「環境経営委員会と同友エコの意義が今まで以上に高まっていると思います。表彰企業の取り組みを全国に発信し、会員のみなさんは徹底的に真似をして、環境経営の活動が広がればよいと思います」と開会のあいさつ。続いて、中山英敬・中同協幹事長から「環境経営は余裕ができてから取り組もうと企業が選択できる要素ではもうありません。企業としての社会的責任の重要な項目として位置づけられています」とあいさつがありました。

 続いて、会長賞と幹事長賞を受賞した3つの企業の実践報告会がありました。

 最初に山梨住宅工業(株)・北原正倫代表取締役社長(山梨同友会会員)より、「もったいないと儲けることを発想の原点として取り組みを進めてきました。森林を資源として使う業種として、樹木を育成するところまでを考えて使うことが大切なプロセスの入り口だと思います」と報告。

 次に(株)三義漆器店・曽根佳弘代表取締役(福島同友会会員)は、「完璧に土にかえる生分解性バイオプラスチックの課題を解決し、普及をめざしています。ブランドを立ち上げ、地元会津から世界へ発信していこうと活動しています」と語りました。

 最後に(有)山口農園・山口貴義代表取締役社長(奈良同友会会員)より、「100%有機農業を行い、地域・行政とつながり耕作放棄地などの管理や防災訓練、小学校の農業体験などを行っています」と報告がありました。

 その後、各同友会の活動交流が行われ、参加者からは「ソーラーシェイディング事業をしながら、食料とエネルギーの地産地消に取り組んでいきたい」「カーボンニュートラルの視点からお客さんに部品1つのCO2排出量を聞かれる」「SDGsの達成に向けて、今何を取り組まなくてはならないかを考え、行動しなくていけない」などの意見がありました。

 最後に赤津加奈美・中同協環境経営委員長が「環境、脱炭素という切り口から自社を伸ばし、社会に還元するという企業家精神に感動しました。今後環境経営の最先端でお互い学び合う全国交流会ができたらと考えています」とまとめました。

「中小企業家しんぶん」 2022年 10月 15日号より