取り組みの輪を全国に広げよう 2022年度第1回中同協障害者問題委員会

 10月21日、徳島にて2022年度第1回中同協障害者問題委員会が開催され、18同友会と中同協から41名が参加しました。

 冒頭、高橋正志委員長が「『生きる・くらしを守る・人間らしく生きる』は同友会だけでなく万民のための言葉です。障害者問題委員会で学べば必ず会社はよくなります。よい会社になれば地域がよくなり、幸せな社会ができますので、一緒に勉強していきましょう」とあいさつ。続いて、委員会初参加者からそれぞれあいさつがありました。

 議題の中では、はじめに新年度の体制を確認し正副委員長からあいさつがありました。続いて、10月20日~21日に行われた「人を生かす経営全国交流会inとくしま」の感想などを共有しました。また、第22回障害者問題全国交流会in愛知の開催要項なども確認し、活動交流として参加者から各同友会の活動報告がありました。

 実践報告では、大植栄副委員長が「人を生かす経営の総合実践を目指して~人財の育成と採用」をテーマに、リーマンショックの際に人員整理をしなかったことでその後に社員が戦力となり不況をいち早く脱出できた自社での経験や、企業と学校の相互理解を目的とした企業訪問見学バスツアーの取り組みなど広島同友会障害者問題委員会の活動を報告。「社員の特性を見極めてその人にあった適材適所の仕事をしてもらうこと、やる気スイッチを押してあげることが経営者の仕事。経営者が『知らない』ことは罪になる。障害者雇用は社会貢献ではなく、必ず会社の戦力になる」と語りました。その後質疑応答を行い、参加者からは「対等とは何か、何のため誰のために雇用しているのかこれまでもやもやしていた。障害者問題委員会のあり方をもう1度考えていきたい」「手帳を持っていなくても苦労している人はたくさんいる。そういう人が活躍できる会社になりたい」などの感想が出されました。

 最後に、中村こずえ副委員長が「大植さんの報告から経営者の思い、覚悟、愛が大事だと感じました。この委員会はまず知ってもらうことを第一歩とした運動が必要です。各同友会で一歩ずつ進めていきましょう」とまとめ閉会しました。

「中小企業家しんぶん」 2022年 11月 5日号より