今こそ人を生かす経営の総合実践を 第7回人を生かす経営全国交流会 徳島で開催

 10月20~21日、第7回人を生かす経営全国交流会が「企業変革がつくる、新しい世界へ~challenge the basic~」をテーマに徳島市で開催され、43同友会・中同協から327名が参加しました。

 冒頭、開催地を代表して島隆寛・徳島同友会代表理事が開会あいさつ。中山英敬・中同協幹事長が主催者を代表してあいさつをしました。

 来賓として飯泉嘉門・徳島県知事、内藤佐和子・徳島市長があいさつし、地域経済に大きな役割を果たす中小企業や同友会の活動に大きな期待を述べました。

 問題提起として加藤明彦・中同協人を生かす経営推進協議会代表が「企業経営を通して、よりよい社会を実現するために」のテーマで同友会理念や「労使見解」に基づいた人間尊重経営の実践を呼びかけました。

 続いて実践報告として日鐵鋼業(株)代表取締役の能登伸一氏(広島)、(株)シケン代表取締役の島隆寛氏(徳島)の2名がそれぞれ自社での人を生かす経営の実践について報告しました。グループ討論では各社の取り組みを交流。小田大輔・人を生かす経営全国交流会実行委員長が1日目のまとめを行いました。

 2日目は「これからの企業づくりをどう考えるか」をテーマにパネルディスカッションが行われました。パネリストは、林哲也・中同協経営労働委員長、川中英章・中同協共同求人委員長、梶谷俊介・中同協社員教育委員長、高橋正志・中同協障害者問題委員長の4氏、コーディネーターは榎本重秋・中同協障害者問題副委員長が務めました。

 4氏は、経営指針実践、新卒採用、社員教育、障害者雇用などさまざまな角度から「労使見解」や人間尊重経営の重要性などを強調、参加者に総合実践を呼びかけました。

 最後に山城真一・中同協副会長が「多くの学びと感動を得た交流会になりました。同友会運動を全国に広く、深く展開していきましょう」と2日間のまとめを行い、次回開催地である長崎同友会の中村こずえ代表理事の閉会あいさつで交流会の幕を閉じました。

「中小企業家しんぶん」 2022年 10月 15日号より