新たな飛躍へ!60周年記念行事を開催【福岡】

 「『新たな飛躍へ!』~先人の経験、知恵に学び、『2030ビジョン』達成へ~」を全体テーマとして、福岡同友会の60周年記念の4つの行事(創立60周年記念式典の開催、第26回女性経営者全国交流会の設営、創立60周年記念事業「やるばいSDGs!」の実施、60周年記念誌発行)が始まりました。

 そのスタートとして、5月11日ホテル日航福岡を会場に記念式典を開催。福岡同友会235名、来賓40名、中同協・九州沖縄ブロック12名合計287名の参加となりました。

 式典の冒頭、鶴田代表理事は、「同友会運動の根幹は企業づくりです。経営者である以上、いかに環境が厳しくとも、時代の変化に対応して、経営を維持・発展させる責任があります。そのために経営指針の成文化と全社的実践の重要性、社員を最も信頼できるパートナーと考え、共に育ちあう教育を重視し、さらに『外部経営環境の改善にも労使が力をあわせる』ことに取り組み、地域と共に歩んできました。このようなことから、本日の記念式典では企業づくりにおける『人を生かす経営』を大きなテーマとしております」と開会あいさつ。

 続いて、来賓紹介が行われ、代表して苗村九州経済産業局長と江口福岡県副知事より来賓あいさつがありました。

 式典のメインは、「人を生かす経営をめざして―「経営指針」「共に育つ」「地域とともに」―」をテーマに3人の会員による基調報告と実践報告。中村高明氏((株)紀之国屋)による「同友会はなぜ人を生かす経営をめざしてきたのか、その歴史、実践、未来」の基調報告、続いて、中原亜希子氏((株)プロデュース)より「経営指針に基づく経営、社員と共に育つ」、中島一嘉氏((株)アズマ)より「持続可能な地域をつくるための、循環型経済の担い手になる」の実践報告が行われました。参加した来賓の方々から、「同友会の歩みを知ることができてとても感動しました」「自治体経営にも通じる気づきを得ることができました」などの感想が寄せられました。 式典に引き続き行われた交流会では、九州交響楽団弦楽4重奏による演奏、広浜中同協会長による乾杯あいさつの後、和やかな交流が進みました。

 最後に、今後予定されている60周年記念行事の紹介で終了し、同友会運動を広く内外に発信する機会になりました。

「中小企業家しんぶん」 2023年 6月 15日号より