地域と企業の将来を展望して、期待と課題に応える同友会を 第37回定時総会を開催(鹿児島)

 4月15日、鹿児島同友会第37回定時総会がSHIROYAMA HOTEL kagoshimaで開催され、会員110名、来賓18名が参加しました。

 第1部総会議事では、昨年度の活動や決算について報告があり、今年度の活動計画や予算、新役員について承認されました。上田平孝也・代表理事より「昨年度同様、活発な活動を継続し、今後も会のよさを周知しながら、多くの仲間づくりに努めていこう」と会員拡大についての言及があり、新年度より立ち上がる将来的な奄美大島での支部設立に向けた奄美プロジェクトなどの発表がありました。

 第2部全体会・記念講演では、20年目の在籍を迎えた永年会員表彰や昨年度の支部別会員増強の表彰などが行われました。記念講演では、(株)石見銀山生活文化研究所相談役の松場登美氏が『足元の宝を見つめて暮らしを楽しむ』と題して報告しました。

 松場氏は、いにしえより受け継いだ大切なものに、現代の価値観を融合して手を加える「復古創新」を提唱し、古民家再生を通じた新たな地域づくりで、過疎化・高齢化が進んでいた町を、子どもたちの笑い声であふれる地域へと変貌させていったことなど、事例をふまえて報告。参加者は、現代の混沌(こんとん)とした社会情勢や環境下において、心の豊かさや何か物事を決める際の考え方のプロセスの重要性について学び、自社や地域をどのように生かしていくかを考えさせられました。

 第3部懇親会では、塩田康一・鹿児島県知事や下鶴隆央・鹿児島市長も来賓として参加。鹿児島同友会へ期待する言葉を述べました。

 参加者一同、鹿児島同友会の現状と今後について考える機会となり、新年度にふさわしい1日となりました。

「中小企業家しんぶん」 2024年 5月 15日号より