時代と共に進化する同友会をめざして実践する役員になろう
第42回中同協役員研修会

 5月22~23日、第42回中同協役員研修会が兵庫で開催され、16同友会と中同協から166名が参加しました。

 冒頭、藤岡義己・兵庫同友会代表理事が開会あいさつに立ち、役員研修会の開催意義の説明とともに「より多面的、長期的な学びにしましょう」と呼びかけました。

 1日目は、第1講が国吉昌晴・中同協顧問による「同友会の歴史と理念~運動の到達点、今後の課題と展望」、第2講は広浜泰久・中同協会長による「同友会理念の実践~その体現者をめざして」をテーマに講義がありました。同友会理念の3つの柱を基本に、本質からブレずに自主的・自立的に学び、実践してきた積み重ね(=歴史)が、何度も時代の転換点に遭遇しながらも成長し続けている秘訣(ひけつ)であることを確認し合いました。

 2日目は、第3講として中山英敬・中同協幹事長による「同友会の役員の役割~企業づくり、地域づくり、同友会づくりの観点から」と題した講義がありました。企業づくり、地域づくりについて、コロナ禍での経営実践や福岡県田川市の取り組み事例を紹介し、同友会の組織強化の観点から事務局課題解決に向けた提起がありました。

 最後に藤谷良樹・兵庫同友会代表理事から「研修会での気づきを実行に移す、そこに役員としての自主性が問われます。まずは自社で実践しましょう」とあいさつがあり、役員研修会は閉会となりました。

 参加者からは、「同友会は自社をよくするためだけではなく、経営者の生きざまを問われる運動であり活動である、という言葉が胸に刺さった」「よい会社をつくることと優れた経営者になることは、本人次第で実現可能だが、経営環境改善は連帯によってしか実現できないため、同友会運動とは経営環境を改善することに集約されるのではと気づいた」「どんな困難があっても自他をおとしめることなく、屈託なく笑って行動できる自分を意識して自社実践をしていきたい」などの感想が寄せられました。

「中小企業家しんぶん」 2024年 6月 15日号より