【新支部の誕生】いすみ支部(千葉)
空白地帯だった外房地域に新しい活動拠点が誕生 いすみ支部設立総会開催

 5月15日、「東京オリンピック2020」ではサーフィンの会場となった釣ヶ崎海岸サーフィンビーチにほど近い、九十九里海岸沿いにあるホテル一宮シーサイドオオツカにて、県内29番目の支部となる「いすみ支部」が会員数30名で設立しました。

 外房地域での支部設立の活動は、さかのぼると17年前の2007年から取り組まれてきました。元々企業数の少ない地域で、仲間づくりの活動を軌道に乗せることに苦戦していました。直近では2017年~2020年にかけて民宿の経営者など観光業を中心に、設立寸前まで候補者が集まったところでコロナ禍が訪れます。緊急事態宣言により観光業は大打撃を受け、支部設立の話は立ち消えになりました。それから少し間を置いた2022年10月に、コロナ禍であっても活動を止めない、地域で学びを必要としている企業に届けようと活動を再開。近隣支部役員の協力で設営し、同友会の活動紹介と経営体験報告を合わせた「同友会を知る会」活動を続け、設立に至りました。

 設立総会では「俺らが本気でやれば社員が輝く!地域も日本も絶対よくなる!」と題し、長野同友会より(有)テヅカ精機代表取締役の手塚良太氏が講演。人口3・7万人のいすみ市に対して手塚氏が本社を置く木曽町は1万人を割り込み、人口減少のスピードも上がってきている地域です。その中で、地元だけでなくUターン・Iターンで若い人が(有)テヅカ精機で働きたいと集まってきて「月曜日がワクワクする会社」だと言ってくれます。後継者として失敗もたくさんしてきた中で、同友会の学びと経営実践で今日に至ったという報告に、参加者一同大変勇気づけられました。

 これまで空白地帯だった外房地域に新しい活動拠点が生まれ、県中期ビジョン「千葉県全域に同友会を広める」の実現に一歩近づきました。外房地域に元気な中小企業を増やしたいという思いのもと、学びと経営実践と交流で信頼のできる仲間づくりを進めていきます。

「中小企業家しんぶん」 2024年 6月 25日号より