一人ひとりが輝く未来~大阪から始まる新たなHistory
第27回女性経営者全国交流会

 6月13~14日、第27回女性経営者全国交流会(略称:女全交)が大阪・スイスホテル南海大阪とオンラインで「一人ひとりが輝く未来~大阪から始まる新たなHistory」をテーマに開催され、47同友会と中同協から1336名が参加しました。大阪で開催されるのは1993年、2003年、2013年に続き4回目となります。

 1日目は「経営者の責任と覚悟」「経営姿勢の確立」「企業風土の醸成」「人を生かす経営とダイバーシティ経営」「伝統と革新」などをテーマに11の分科会(うちオンライン分科会1つ)が行われ、グループ討論を通じて学びを深めました。分科会終了後の懇親会は、久米田高校ダンス部による華麗なダンスでスタート。大阪万博公式キャラクターのミャクミャクも登場し、会場は大いに盛り上がりました。また、これまで大阪で開催されてきた女性経営者全国交流会の歴代実行委員長3名も登壇しました。

 2日目の全体会では冒頭、開催地を代表して仁張正之・大阪同友会代表理事と主催者を代表して広浜泰久・中同協会長がそれぞれあいさつ。広浜氏は「学びと実践が大きく進み、同友会はこれからの地域に責任を持つべき存在になった」と強調しました。

 来賓には吉村府知事の代理で大阪府商工労働部長の馬場広由氏が臨席して祝辞を代読。続いて各分科会の座長による分科会報告が行われ、分科会での学びと気づきのポイントを共有しました。

 記念講演は、「社会起業家として生きる。~19歳でホームレス問題を解決しようと決意した~」をテーマに認定NPO法人Home door理事長の川口加奈氏が登壇しました。川口氏は14歳でホームレス問題に出合い、ホームレス襲撃事件の根絶をめざし、炊き出しなどの活動を開始。大学2年生のときにHome doorを設立し、シェアサイクルHUBchari事業などで生活困窮者ら累計4000名以上に就労支援や生活支援を提供しています。誰もが何度でもやり直せる社会をつくりたい。川口氏のこれまでの取り組みは参加者に多くの感動を与えました。

 閉会では、まとめに立った橋本久美子・中同協女性部連絡会代表が「社会を変える私たちになろう。社会性・人間性・科学性の観点で女全交をつくっていきましょう。そして各地に女性会員を増やしていきましょう」と呼びかけ、最後に第27回女全交の寺本智恵子実行委員長のあいさつのあと、次回開催地の東京同友会・白川亜弥実行委員長へバトンが渡され、交流会を締めくくりました。

「中小企業家しんぶん」 2024年 7月 5日号より