「社長の修行場」で指針の重要性を周知 経営指針セミナーの体験版(鹿児島)

 鹿児島同友会では、5月から6月にかけて、経営指針委員会と会員拡大委員会の共催で「社長の修行場」を開催しました。「社長の修行場」は、今年で3回目の開催となり、7月下旬に開講予定の「経営指針セミナー」の体験版として、県内各地でスポット開催しています。

 経営指針セミナーは、半年かけて経営指針の成文化を行いますが、「社長の修行場」は、セミナーを半日で体感する簡易的な内容となっており、県内各地(霧島・薩摩川内・志布志・鹿児島市の4カ所)で別日に開催することで、参加者の都合のよい日程や地域で受講することができます。

 経営指針セミナーの体験版とも言える「社長の修行場」では、自社の経営課題を見つけるワークや決算書についての講義などを行います。今回、SWOT分析を行うワークでは、開催地の自治体の強み・弱みなどを分析しました。活発な議論が交わされ、参加者が生活している地域の特性について改めて考えるよい機会となりました。また、経営指針セミナー受講経験者によるパネルディスカッションでは、受講当時の思いや、受講後の自社の変化など、セミナー受講者だからこそ分かる気づきや思い、また、今後、セミナーを受講したいと考えている参加者に伝えたいことなどが本音で語られました。

 例年、この「社長の修行場」には、ゲストの(同友会会員でない)方も参加されており、経営指針セミナーを受講したいと思われた方や、イベントを通じて同友会に関心を持たれた方が同友会に入会するきっかけにもなっています。堀ノ内茂樹・経営指針委員長は、「社長の修行場は、会員拡大委員会や開催地の各支部、そして講義を担当するセミナー受講経験者など、多くの方々の協力で開催できている。今後も継続して開催し、会の内外を問わず、1人でも多くの経営者の方に経営指針成文化の大切さを知ってもらいたい」と話します。

 鹿児島同友会では、経営指針の重要性を周知し、多くの経営者同士がつながる交流の場となるよう、継続して「社長の修行場」を開催していきたいと考えています。

「中小企業家しんぶん」 2024年 7月 15日号より