「社長がやるべきDX・SNS」 京都オープン第1弾(京都)

 今年度より京都同友会では「京都オープン」と銘打って研修会を開催します。これまで各委員会が会員に向けて開催してきた研修会は京都同友会全体としての取り組みでしたが、委員だけが参加する研修会と思われがちでした。この点を改善して、全会員が参加対象であることをあらためて確認し、参加しやすい学びの場として「京都オープン」を全体事業として位置づけ、積極的な参加・活用を呼びかけていくこととしています。

 京都オープン第1弾は、6月18日に「社長がやるべきDX・SNS~採用も集客も伝えることから始まる~」をテーマに広報委員会設営のもと開催。報告者として(株)be love company代表取締役の西良旺子氏(中同協広報委員会副委員長・兵庫同友会女性部部会長)が登壇しました。遠方のためなかなか参加できない北部地域の会員が参加できるようサテライト会場を設営。京都市内の会場も約200名の参加者を迎え、熱気あふれる研修会となりました。

 西氏が起業するまでの経緯、同友会入会後の自身の変化など赤裸々な報告ののち、DXやSNS活用の具体的な事例報告へと移りました。「社長が率先してDX・SNS広報の重要性を理解し推進していただきたい」と西氏。そもそもDX(デジタル変革)とは何か? デジタル改善との違いを理解することから始まり、なぜDXが重要なのかを報告しました。

 その後、SNS活用は経営戦略であると話し、「経営戦略を人任せにしていいのか」との一言に参加者は一様にドキッとした様子。人口減、膨大な情報があふれている中でいかにして自社の存在を発信していくか、誰に何を伝えるのか、各SNSの特徴などが具体的な事例を交えて報告されました。中小企業のSNSにおいて差別化できるのは「人」であり、フォロワーの数は必要であるが重要ではない、まずはトップである社長がDX・SNSの必要性を理解すること。社内で1番思いが強い社長こそがDX・SNSに取り組むべきと結びました。

 7月は「社員と共に成長する会社を目指す」をテーマに社員共育・求人委員会が設営、2025年1月までに計7回、誰もが活躍できる会社づくり、『企業変革支援プログラム』の活用などのテーマを取り上げ開催していきます。

「中小企業家しんぶん」 2024年 7月 15日号より