理念と実践で同友会の「根」を育もう 
2024中国ブロック支部づくり連携交流会を開催

同友会の「根っこ」を育てよう

 中国ブロック支部づくり連携交流会を7月25日~26日、広島を会場に開催しました(参加者内訳:岡山4名、山口8名、島根11名、鳥取3名、広島30名)。

 開会あいさつでは、立石克昭・中同協副会長((株)タテイシ広美社会長)が「役員の役割」を確認。広島同友会の役員選考基準より、役員は同友会の目的を継承し、発展させる役割を持っており、「会の隅々に同友会理念を広げリード役を果たす」「経営と同友会活動を不離一体のものに近づけようとしている」「厳しい経営環境の中でも事業意欲に燃えている」という具体的目安を説明しました。

 また、「同友会を木に例えると支部・地区会は根っこです。根に栄養を与え育てることが幹を太くし果実を実らせることにつながります」と話し、支部・地区活動の大切さを確認しました。

経営に必要なことは、同友会で学んだ

 1日目は「企業経営(人を生かす経営の実践)と支部づくり」をテーマに、道垣内文夫・広島同友会副代表理事((株)ドーゴーチ代表取締役)が事例報告。同友会入会後、地区会長、支部長、県増強プロジェクト長を歴任する中で、組織運営を学んだ経験を次のように語りました。

 「会社も同友会も、組織がうまく循環すると、経営者は時間・利益・情報・人脈・見聞を得ることができます。時間とは、経営について考える十分な時間です。利益とは、組織の大きさに応じた仕事ができることで利益が多くなる。そして、現場以外の情報や人脈が得られることで、見聞が広がります。

 当社は『工場丸ごとメンテナンス業』と、経営指針の勉強会に参加し、悩みに悩んで自社を定義づけしました。売り上げ・経常利益・自己資本比率が順調に推移するグラフも開示され、経営者の個人保証、後継者の問題も解決を図っています」と報告しました。

支部の強みは何か

 2日目は、岡山倉敷支部・山口岩国支部・島根石見支部・鳥取米子支部・広島西支部の各支部長より報告がありました。各支部とも地域の課題や特性に悩みながら、よい支部づくり・例会づくりを模索しています。

 会員の経営がよくなっている姿を見せ、例会でも役員会でも懇親会でも経営の話題を取り上げ、「縁」を生かし、県を越えて支部連携の「実」をつくることを確認し、閉会となりました。

「中小企業家しんぶん」 2024年 8月 25日号より