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シリーズ「どうする政策金融 Q&A」

Q5 政策金融は退出すべき企業を温存させ、経済活性化を阻んでいるという主張もありますが。

「低金利で無担保のものが多い政策金融のせいで、潰れるべき企業が潰れないで温存させられている。このことが経済活性化の足かせになっているんだ」という主張ですね。

しかし、「低金利で無担保」の融資が多いことが事実だとすれば、むしろそのことは経済活性化に貢献した要因として政策金融が評価されるべき点でもあります。なぜなら、それらは、そうでなければありえなかった起業や事業拡大を可能にしたからです。

利益の薄い企業に高金利を要求すれば、どんな企業でもつぶれてしまいます。そうされないことで「温存」されている企業を「本来なら市場から退出すべき企業」と判断すべきかどうかは簡単ではありません。そうして「温存」された赤字企業が後にりっぱな企業に成長したというケースはいくらでもあるからです。

最近は金融庁でさえ、金融機関に対し、赤字の融資先企業を簡単に切り捨てさせるのではなく、むしろ企業支援を促す方向に転換してきています。

「市場からの退出」を求めているだけでは、経済活性化など覚束(おぼつか)ないことを理解してきたからです。

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