中小企業憲章と私

この地で楽しく充実して生きていくために

群馬同友会政策委員長 松浦 紀之
((株)はらぼじ観光社長)


答えが1つではない勉強

 30年も前の話で恐縮ですが、進学校にいても偏差値教育の中でがんばれない自分がいました。

 同友会での勉強は自分の視点から考え、自分が強く生きるためのもので、人の数だけ答えがあるといいます。こんなに楽しく現実的な勉強があることを知り、とてもうれしく思いました。

 中小企業憲章で、国の教育を変えていこうではありませんか。

小企業は新たなビジネスの発想をそだてる大地

 同業者と違う仕事をすすめていくと、たくさんの「批判」を受けました。そんな時、同友会でその話をした時の「自由競争なんだから当たり前だよ」「お客さんが望んでいることはやるべきだよ」という言葉に、ずいぶん勇気づけられました。

 EU小企業憲章に「小企業は新たなビジネスの発想をそだてる大地」という条文がありますが、この認識を多くの人がもてれば、個人の発想を基にした小さな新しい仕事が次々生まれ、草の根からの経済発展が進んでいくことでしょう。

自主・民主・連帯を形にしたい

 オンリーワン・脱系列下・脱下請け・中小企業の連帯による経済システム。そういうところに行きたい。長いものに巻かれない場所に自社をもっていきたい。そう考えています。

 中小企業憲章によって、すべての中小企業家がネットワークの核になるという、今まではありえなかった「形」を創り出していきましょう。

時代が必要としている

 もともと逃避癖を持っていたので、旅行業を仕事にしているのかもしれませんが、自分の故郷が好きになれないのに、ほかへ行ってもうまくいかないのではないか、という考えに変わってきました。

 場所が違えば人も物も違います。一律の基準や価値観では発展が望めないという今、この地元で楽しく充実して生きていくための私にとっての憲章制定運動だと思っています。

「中小企業家しんぶん」 2006年 5月 15日号から

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