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【08.02.13】条例制定で知事と特別例会〜「Think small first」 を徳島から

 徳島県では、昨年10月に開催した「とくしま経済飛躍サミット」の参加者の意見をきっかけに、中小企業振興を進める上での道標ともなる「憲章的なもの」を制定すべく、検討を開始。11月には中四国で他県に先駆けて、中小企業振興の基本的な指針づくりとして条例制定を目指し、12月には具体的に条例化を進めることとなりました。12月25日に条例の骨子案が出され、2月の県議会定例会に条例案を提出し、早期制定を目指しています。

 こうした動きに対し、徳島同友会では、骨子案に対するパブリックコメントを提出し、県商工政策課と意見交換をしてきました。また1月30日には、県が条例を早期制定しようとする動きに対し、同友会が積極的なかかわりを持つため、飯泉嘉門・徳島県知事を招いて特別例会を開催しました。

 例会では、知事から県の中小企業に対する現在の具体的な施策と、振興条例案について説明がありました。この条例案では中小企業振興に向けた県や中小企業者、大企業者、高等教育研究機関、県民の役割や責務を明記、さらに、条例は経済的社会的諸条件の変化に伴い変更すべき旨が謳(うた)われており、先進的な内容となっています。

 同友会からは、(1)中小企業憲章・振興条例の取り組みと運動の歴史、(2)同友会理念に基づく企業経営の実践例、(3)千葉県の条例制定の過程と制定後の運営を参考にしながら、同友会と行政の連携について説明しました。

 最後に、「Think small first」(EU小企業憲章の政策理念で、「まず小企業から考えよ」の意)、「中小企業の自主的な努力を基本とする」という考え方を知事と共に全国に広めていくこと、そして条例を具体化する会議に同友会も参加し、知事との協力関係を強めていくという内容の要望書を手渡しました。これに対して、知事から全面的に要望を受け入れると即座に返答がありました。

 今後は、条例を生かして徳島の中小企業のために何ができるのか、知事・行政と一緒に議論していきたいと考えています。

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