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【08.05.22】EU小企業憲章の成果に学ぼう〜中同協が中小企業憲章ヨーロッパ視察団派遣

5月18〜25日、ベルギー、フィンランドを訪問

 中同協中小企業憲章制定運動推進本部(本部長・鋤柄中同協会長)は、制定後8年経過した「ヨーロッパ小企業憲章」の成果に学ぶことを目的に、5月18〜25日、8日間の日程で中小企業憲章ヨーロッパ視察団(鋤柄修団長)を派遣しました。出発の前日には、成田空港に隣接するホテルで結団式が行われました。

 視察団は鋤柄本部長を団長に28名で構成。視察先は、EU本部のあるベルギー・ブリュッセルでEU企業総局からのレクチャー、ヨーロッパ職人・中小企業協会との懇談を予定しています。さらに、教育、福祉施策で注目を集めるフィンランド・ヘルシンキに向かい、国家教育委員会でのレクチャー、テクノポリス、地元大学を訪問。中小企業との連携や職業教育、企業家教育の見学、懇談なども予定しています。

 結団式の冒頭、鋤柄団長は「同友会を代表して視察団に参加される皆さんは勇気、情熱、知性のある方です。視察先では、日本での憲章推進運動に多くのヒントをつかむと共に、五感を働かせ、皆さんの得意分野でも収穫を得ることが大切です」とあいさつ。見送りに駆けつけた国吉中同協専務幹事からは「EUを成立させ小企業憲章を生み出したヨーロッパの歴史に学ぶ、日本の中小企業の底力の再発見、同友会運動の普遍的価値の認識」の3つを深めていただき、憲章運動推進の新しい力となることへの期待が述べられました。

 その後、全員が自己紹介を兼ねて視察への抱負を披歴。「先入観を持たず自然体で学びたい」「人類究極のめざすものは福祉国家ではないか。ヨーロッパでどう追求されているか学びたい」「EUの成果を東アジア連合に置き換えるとどうなるか」との問題意識、さらには「憲章の語り部となれるよう勉強します」「憲章運動の再スタートとしたい」との決意表明もありました。

 視察団はすでに4月25日事前学習会を実施、その時の講師であり、今回もコーディネーターとして参加する三井逸友横浜国立大学大学院教授は「EUでは憲章制定8年を経て、現在中小企業法を策定する準備を着々と進めておりタイミングが良い。何が日本で実現できるかを肌でつかんでこよう」とのアドバイスもありました。視察団は帰国後各地で報告会の開催を予定しています。

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