<< 中同協・各地の活動の目次に戻る印刷用画面 >>

【11.05.17】【中小企業憲章を生かす―企業・地域へ】9 学生に中小企業での生きがい伝えて 徳島同友会代表理事 山城 真一((株)サンフォート社長)

 昨年6月18日に憲章が閣議決定され、いよいよ憲章の精神を日常の経営と地域に活(い)かしていく実践活動をすべき時がきたと感じています。

 今、自分自身と幣社、徳島同友会がそれぞれ何をすべきなのかを考えています。自分自身では、仕事用の鞄にいつも憲章の小冊子を持っていて、話題に出た時に渡すようにしています。しかし、残念ながら憲章はあまり知られておらず、知名度をあげていく地道な活動が必要です。

 弊社の取り組みとしては、経営会議の中で読みあわせと討論を行いました。最初は経営幹部の皆さんに戸惑いもあったようですが、「中小企業で働くことに誇りを感じます」という意見が印象に残っています。

 徳島同友会が主体になり、弊社も参画している憲章の精神を活かす活動のひとつが、中学生の職業体験の積極的な受け入れです。仕事の体験を通して「どう生き、何のために働くのか」という課題を考えてもらうプログラムを作り、社員が寄り添いながら実施しています。また、高校生ビジネスアイデアコンテストも支援しています。同友会企業が経営課題を提案して、高校生がチームで解決策を考えていく実践的なプログラムです。今年からは、大学での提供講座も始まりました。受講生全員がスーツを着用し、真剣に話を聞いてグループ討論する姿を見ると、講義をするわれわれもやる気がでます。

 弊社には同友会から学んだ「共に育つ」という理念があります。この理念を同友会の皆さんとともに、地域に発信していく具体的な活動を実践しようとしています。

 憲章の「行動指針二」にもありますが、地域の学生たちに中小企業のビジネスの楽しさとやりがい、生きがいを伝えていくのは、まさに憲章の精神を具体化する活動だと思います。その活動を自主的に実践することで内容をさらに充実させ、今後も国会決議を求め続けていきます。

 これからの各同友会の活動が、憲章のこれからを左右することを肝に銘じて、日常の経営と同友会運動に取り組んでいこうと思います。

本連載は毎月15日付けで、中同協中小企業憲章・条例推進本部の委員の皆様に交替で執筆頂いています。

<< 中同協・各地の活動の目次に戻る印刷用画面 >>

同友ネットに戻る