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【12.06.19】条例を市町村にひろげよう〜地域活性化セミナー【群馬】

 群馬同友会では5月21日、渋川市において「群馬県中小企業憲章」の制定1周年を記念し、「第6回地域活性化セミナー」を開催しました。

 この「群馬県中小企業憲章」は、長年に渡る中小企業振興基本条例制定運動の末に、2011年6月に制定されたものです。

 今回のセミナーは、中小企業家の役割を再認識するとともに、中小企業憲章および中小企業振興基本条例の意義を学び、市町村へとさらに運動をひろげる契機にしようと企画され、講師には、日本中小企業学会元会長で、嘉悦大学大学院ビジネス創造研究科教授の三井逸友氏を迎えました。

 「中小企業発展への経営的・政策的課題」と題した講演のなかで三井氏は、ヨーロッパ小企業憲章制定の過程や意義、日本版「中小企業憲章」の特徴、そしてこれまでの中同協のとりくみなどをわかりやすく説明しました。

 憲章については、制定を評価する一方、位置づけや役割はいまだ不明確であることを指摘。憲章を国民的な課題とする問題、中小企業の声を聞く政策評価と立案の仕組みづくりの問題などが残されていることを明らかにしました。

 また後半には、全国でも珍しい「群馬県中小企業憲章」についても触れ、「どうすすめるかをもっと具体化していくことが必要である」と指摘しつつも、特に“未来を担う世代が中小企業に誇りと夢を持てるよう、その重要さを伝えます”の項に着目。「学生は中小企業の役割を全く知らずに育っているのが現状。この認識を変えることは極めて大事」と強調しました。

 「think small first(中小企業の立場から考える)が、あらゆる意味・存在で求められる」ことを改めて確認し合うセミナーとなりました。

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