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【12.11.07】県中小企業振興基本条例が制定〜地域経済応援する仕組みを【富山】

「富山県中小企業の振興と人材の育成に関する基本条例」が9月26日に富山県議会で可決され、28日より施行されました。

 富山県の産業構造は、機械、金属製品、化学、医薬品など製造業を中心に多岐に渡っています。しかし経済のグローバル化などが進む中、県内中小企業の置かれている現状は、厳しいものがあります。また、井波彫刻や高岡銅器、漆器などに代表されるような伝統産業も多く、熟練を要する仕事で人材(職人を含めた)の育成も大きな課題です。

 今回の条例制定までには、富山同友会では政策委員会が中心となり、条例制定の要望書の提出や知事と中小企業との対話で毎回条例への質問をするなど、制定の要望を投げかけてきました。また条例案が提示された際には、会としても意見をまとめ提出しました。

 これまでにも県や市町村には町づくりや産業振興に関しての条例は色々ありましたが、そのほとんどは政策条例が中心で、今回のような理念型の条例として制定されたことは画期的なことだと思います。

 しかし、条例はできましたが、県民や同友会会員への内容浸透はこれからです。さらに次のステップとして、一番身近な経済活動の場である市町村での、振興条例制定に向けての運動を展開していくことが必要です。

 元気な富山の中小企業を応援する実のある振興条例とするためには、まず同友会会員が率先して関わることが大切で、その上で産官学金そして県民が一体となって地域経済を応援する仕組みができればと思います。正にこれからが正念場です。

 富山同友会政策委員長 天野 修一

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