<< 中同協・各地の活動の目次に戻る印刷用画面 >>

【13.04.09】【中小企業憲章を生かす】23 地域にとって必要な企業づくりのために 鹿児島同友会副代表理事 枦川(はぜかわ) 勝志((有)クリエイトファーム 代表取締役)

 鹿児島県では、昨年10月12日に「中小企業の振興に関するかごしま県民条例」が制定施行されました。

 それを受けて、鹿児島同友会では翌月の11月6日に緊急サミット「中小企業の未来戦略」というテーマで中小企業振興シンポジウムを開催し、県内の企業、金融、教育、行政の各関係者約100名と、中小企業が地域社会において果たす役割やメリットについて学びあったところです。

 さて、われわれ中小企業の地域における役割とはなんでしょうか。それを考える際にいつも思い起こす言葉があります。

 「あなたの会社は、その地域にとって必要ですか?」

これは同友会に入会したばかりの私に投げ掛けられた衝撃的な問いかけでした。

 それまで利益追求のみを考えていた私は、地域における自社の存在価値とは何か、地域への貢献とはどういうことかを真剣に考えるようになりました。

 これは中小企業憲章を捉える際の基本的なことなのではないでしょうか。

 少子高齢化が進み限界集落が増え続け、後継者や担い手不足により田畑は荒れ、町はシャッターの閉じた店が目立つようになったこの地域環境の中において、われわれ中小企業の社会的責任と役割とは何かを今一度真剣に考え抜き、そして地域に無くてはならない必要な存在となるために、真摯に取り組む姿勢が今問われている気がしてなりません。

 厳しい情勢が続く昨今。そんな中でもあの日本航空再建で私達が目の当たりにしたように、経営者によって組織は速いスピードで変化していきます。

 まさに組織は、経営者によって99・9%決まるということではないでしょうか。

 私たちは地域に愛され、地域に無くてはならない企業を創造し、それを永続していかなくてはなりません。

 そのために必要なことは「学び続ける」こと。

 ここであらためて同友会での学び合いの意味を考え、自社と自身のあるべき姿を問い直し、人としての資質を高め続けることの大切さを再認識したいと思います。

 地域のために…。われわれ同友会が唱える「21世紀型中小企業企業づくり」に力強く取り組み、地域にとって必要な企業を構築することを決意しようではありませんか。

<< 中同協・各地の活動の目次に戻る印刷用画面 >>

同友ネットに戻る