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【15.08.06】なぜ制定をめざすのか! 中小企業憲章大勉強会 【福岡】

 福岡同友会は6月30日に中小企業憲章大勉強会を開催しました。福岡県では小川知事が「県で条例を制定する」と公約していることもあり、そもそもなぜ条例が必要なのかという意義や理解を、会員自身が深めることから始めようと、勉強会を企画しました。

 講師は慶応義塾大学経済学部教授の植田浩史氏を招き、「中小企業振興基本条例とは何か、なぜ制定をめざすのか!」と題し、講演が行われました。

 講演では、今日の日本経済の状況、大企業からのトリクルダウン効果は望めないこと、従来の企業誘致では立ち行かなくなっていることなどが指摘され、中小企業が減少するということは地域の生活レベルが低下し、雇用が失われること、つまり地域が疲弊してしまうことなどが語られました。

 そして、いかに中小企業の振興が日本経済において重要かということ、そしてそのことを行政・住民・企業・金融機関など、地域に関わる人の考えを一致させることが重要であり、そのための宣言・担保として条例が必要であるということを提起しました。

 会員・事務局49名、自治体や関係団体などから28名の参加があり、グループ討論ではお互いに「わが町」をどうしていくかを語り合う貴重な時間となりました。

 最後に、中山英敬代表理事から「条例ができたら地域が変わるわけではない。私たちが主体的に関わり、この地域をどんな地域にしたいかを考え、そのために行動することが大事です。まずは1社1社の企業づくりが肝心です。」とまとめがあり、各地域に生かしていくことが確認できた実りある勉強会となりました。

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