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【16.10.31】人を生かす経営の総合実践こそ条例制定運動の要〜愛媛同友会専務理事が語る学習会【静岡】

 静岡同友会は9月3日、愛媛同友会創立事務局長として31年間同友会と歩んできた鎌田哲雄・愛媛同友会専務理事を招き学習会を開催、県内外から65名が参加しました。

 「『人が生きる経営』と『中小企業振興基本条例』で自社と地域の未来を切り拓こう」をテーマに、同友会が提唱する企業づくり「人を生かす経営」と、その実践の延長線上にある地域社会の道標である「中小企業振興基本条例」の関わりについて報告がありました。

 布団1組を車に積み大阪から愛媛に渡った鎌田氏は、東奔西走しながら1985年9月の愛媛同友会の創立に尽力しました。そして現在に至るまで「産学官報労金連携」を第一線で築きあげます。

 愛媛同友会では人を生かす経営を、「経営指針を確立し、社員教育(共育)を進め、障がいのあるなしに関わらず求人を行うこと」と定義し、これらを実践することこそが同友会の使命であると提起しました。

 人を生かす経営の総合実践の延長線上に中小企業振興基本条例があり、条例制定は同友会運動の理論的、実践的観点から見た最高到達点と語ります。

 参加者の感想では、「あらゆることに見識・見解を持つことが憧れの経営者の条件、条例は地域における経営指針として人を生かす経営を実践している同友会や経営者だからこそ関わることができるということなどさまざまな問題提起が投げ掛けられました。従って条例制定を通じて、いかにして利益を上げ(入口)、地域に貢献できるか(出口)が私たちに求められています(秋山和孝氏)」、「静岡県に提出する同友会の条例草案を作成していく中で参考としたのが松山市中小企業振興基本条例でした。現在、沼津市中小企業振興条例の制定に向けて静岡大学の山本義彦先生を座長に協議会が進み委員として参加しています。同友会がプロデュース機能を発揮できる条例づくりを実践していきたい(桑崎雅人氏)」など今後の「人を生かす経営」と条例制定運動に向けた積極的な意見が目立ちました。

 鎌田氏の生き様から学び、企業と地域における同友会運動の発展を考える学習会となりました。

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